WRC2018/05/30

タナク、母国エストニアにヤリスWRCで参戦へ

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのオット・タナクは、7月13〜15日に母国エストニアで開催されるラリー・エストニアにヤリスWRCで出場する。ヤリスWRCが世界ラリー選手権以外の実戦を走るのはこれが初めてのこととなる。

 ラリー・フィンランドと並ぶ高速ステージをもつラリー・エストニアは、以前からフィンランドのための準備として利用されることが多かったが、今年はラリー・ポーランドがカレンダーから外れたことによって、いっそう重要度が高まったようだ。

 すでにヒュンダイ・モータースポーツがヘイデン・パッドンを、シトロエン・レーシングがクレイグ・ブリーンをラリー・エストニアに出場させることを決定しており、タナクの出場によって4つのマニュファクチャラーチームのうち3チームが最新のWRカーで出場することになる。

 ラリー・エストニアは、タナクにとっては母国イベントとなり、彼は2014年にERCラウンドとして行われたこのイベントで優勝した経験をもっている。

「エストニアの道はいつ走っても本当に楽しいんだ。ラリー・エストニアを僕らのチームとトヨタ・ヤリスWRCで出場するチャンスができたことは本当にうれしいよ」とタナクは語った。

「これは本物のWRCが母国の道路を走るのだから、本当に素晴らしいチャンスになるよ、今年のエントリーリストはすごいメンバーだからね。チームにとっては、実戦の中でデータと経験を得るいい方法になる。ラリー・エストニアの最大の目標は、山岳ステージのイベントの後でハイスピードのステージでの運転感覚を取り戻すことになるが、僕らはホームイベントで表彰台のトップで終えられたらうれしいね、母国のファンにとっても最高のラリーになるはずだ」

 2018年ラリー・エストニアは、エストニア選手権、ラトビア選手権、FIAバルチック・ラリー・トロフィーの一戦として7月14〜15日に16SS/146,04kmで争われる。