Mスポーツのオット・タナクは、最高速だけでステージが危険かどうか判断するのは奇妙だと述べた。
ラリー・スウェーデンの二日目、タナクはクノン・ステージの最初の走行で平均速度137.8km/を記録したため、このステージの2回目の走行が中止されている。
このステージがキャンセルされた理由について、FIAラリーディレクターのヤルモ・マホネンは「あまりにも高速だ」と説明しており、今後もFIAとしてステージの高速化を監視して、ステージの平均速度が130km/hを上回らないように規制の変更を検討していると語っている。
しかし、タナクは中止された理由に釈然としていない。
「安全でないから中止されたというのは奇妙だ。このステージはきわめて高速ではあったが、実際はちょっと運転が退屈だった。そこはオウニンポウヤのようなスリリングなものではなく、ただただ真っ直ぐで速かっただけだった」とタナクは語っている。
130km/hを超えたら危険だという判断が下されるなら、オウニンポウヤをはじめとしたフィンランドのステージは全面的にルートから外すしかないことになる。昨年、このオウニンポウヤで伝説を塗り替える速度を記録したクリス・ミークもタナクの意見に同意している。
「(クノンのステージは)OKだった。キャンセルする必要があったかどうかは僕にはわからない。しかし、スピードは速かったが、必ずしも危険があったとは思わない」とミークは語っている。