WRC2018/05/18

タナクがSS1でトップタイム、ポルトガルを好発進

(c)Michelin

 FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦ラリー・デ・ポルトガルが17日木曜日に開幕、初日のスーパーSSでトップタイムを奪ったトヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がラリーをリードすることになったが、セバスチャン・オジエとテーム・スニネンの2台のフォード・フィエスタWRCが0.4秒差の2番手タイムで続いている。

 ラリー・デ・ポルトガルは昨年と同様にポルトガル王国発祥の地、ギマランイシュでセレモニアルスタートが行われたあと、ロウサダ・ラリークロスサーキットでのスーパーSSで始まることになった。

 3万5000人を超える熱狂的なファンが詰めかけたステージは巻き上げられるダストを抑えるためにところどころに水が撒かれたもののほぼドライ、スタート序盤のドライバーたちがルースグラベルにやや手こずるなか、前戦アルゼンチンで今季初優勝を飾ったタナクが2分34.3秒のトップタイムをマークすることになった。

 タナクは前戦アルゼンチンに続いて2連勝が期待されるが、彼はステージには昨年より多くのグラベルが覆っているため、かなり苦戦を強いられることになると予想している。

「いいフィーリングだよ。ここではクリーンに行くことが重要だ。明日はルースグラベルの路面なのでラリーを支配するのはタフになるだろう。アルゼンチンよりさらに多くの掃除になる。しかし、土曜日にいいポジションを得るためにも明日の金曜日が鍵になるはずだ」とタナクは語った。

 0.4秒差の2番手に続いたオジエとスニネンの1秒後方には、クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)とアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)が4位で並び、さらに0.1秒差でティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)が続いている。

 ショートステージのためトップタイムのタナクから10番手タイムのエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)までがわずか1.8秒差にひしめく大混戦となっている。

 シェイクダウンでトップタイムを奪ったヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)にとっては問題のあるスタートになってしまった。彼は終盤のヘアピンでエンジンを止めてしまい、ハーフスピンを喫したため、首位からは3.9秒差の13番手と出遅れ、ステージエンドで苦悩の表情を浮かべることになった。「何が起きたのかわからない。最後のヘアピンでエンジンが完全に止まってしまった。とても変な感じだったので調べなければならない」

 ラリー・デ・ポルトガルはこのあとマトジニョスでのナイトホルトとなり、金曜日の朝9時15分(日本時間17時15分)からスタートするSS2ビアナ・ド・カシュテロのステージでDAY1は再開する。