オイット・タナクは、ラリー・チリ・ビオビオの2日目をリスタートしたものの、2つのステージを走り切ったところで、明日の最終日に向けてマシンを温存するためにリタイアを決意した。
タナクはラリーリーダーとして迎えた金曜日の最終ステージでエンジンを壊してまさかのリタイアとなった。ヒョンデは昨夜、タナクのi20 N Rally1にスペアエンジンを乗せ換える作業を行い、土曜日のステージへと送りだした。
マニュファクチャラー選手権に登録される各マシンにつき年間で2基のエンジンをシーリングすることが認められており、ラリー前車検からラリー終了までの間にエンジン故障が発生した場合、許可されているエンジン数を超えない限り、損傷したエンジンをスペアと交換することが認められる。
しかし、このシャシーでのラリーは4戦目となり、ラリー・デル・パラグアイで搭載されたこのシャシーのためにシーリングされた2基目のエンジンが今回壊れたため、スペアとしてすでにラリー・スウェーデンで使用済みのエンジンに乗せ換えて、タナクは土曜日に向かっている。
タナクは雨のなかで素晴らしいペースで最初の2つのステージでベストタイムを奪ったが、ループ最後のステージには向かわず、サービスへと戻ってリタイアを選択することになった。
「レギュレーションでは、年間2基のエンジンの使用が認められている。実はこのエンジンはスウェーデンでトラブルを抱えた(使用済みの)エンジンで、状態も良くなかった。そのため、この2つのステージですでに限界に達していたので、スーパーサンデーに向けて温存することにしたんだ」
タナクは土曜日は明日のためのウォームアップであり、最初から最後まで走らない計画だったと語った。
「今日はエンジンにダメージを与えすぎないように、データをよく確認し、明日に向けて万全の準備を整え、自分たちでできることをすべてやるために戻ってきた」
タナクは日曜日に先頭で出走する予定で、ふたたび雨が降ることになれば、土曜日の朝を再現することができるかもしれない。しかし、スーパーサンデーで好成績を収めたとしても、選手権での遅れは30ポイント近くになるのは確実となるだけに、タイトル争いにとって痛手となるだろう。
「どうなるのか考えるのは、このラリーが終わってからだ。やるからには必ずベストを尽くすし、ラリーに出場するなら、それがチャンピオンシップのためか、ラリーのためだけかは関係なく、常に全力を尽くすつもりだ」とタナクは語っている。