WORLDWIDE2017/04/22

タルガフローリオ、死亡事故で中止

(c)ACI Sport

 シチリア島で行われていたイタリア選手権第3戦タルガフローリオは、金曜日のSS3で発生した死亡事故によって中止となることが決定した。

 今年で101回目の開催を迎えたタルガフローリオは、木曜日にパレルモで行われたナイトステージで開幕、金曜日のSS3ピアーノ・バッターリアを終えてプジョー・イタリアのパオロ・アンドレウッチ(プジョー208T16 R5)がリード、開幕戦勝者のシモーネ・カンペデッリ(フォード・フィエスタR5)が続くことになったが、その後方でアクシデントが発生した。

 カーナンバー29のマウロ・アメンドラのMINIクーパーJCWが17km近くで激しくコースオフ、路面には早朝に降った雪が積もっていたという。主催者は事故後、すぐにコースを封鎖してステージをストップ、メディカルスタッフがすぐに救助に向かったものの、ドライバーのマウロ・アメンドラと事故に巻き込まれた30番ポストのオフィシャルを務めていたジュゼッペ・ラガナーの死亡を確認、コドライバーのジェンマ・アメンドラは頭を強く打っており、搬送された病院でCTの検査を受けた結果、脳内出血などは見られなかったものの、経過を看るために集中治療室に入院させる必要があるという。

 亡くなったマウロ・アメンドラは52歳。メッシーナ・レーシングチームのスポーツディレクターを務めており、26歳となる娘のジェンマはこれがイタリア選手権でのデビュー戦だったという。