Raid2017/01/11

ダカール第8ステージ、ローブが首位奪還

(c)Peugeot

 1月10 日に行われたダカール・ラリーの第8ステージはチーム・プジョー・トタルのセバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)が勝利し、チームメイトのステファン・ペテランセル(プジョー3008DKR)を追い抜いて総合首位に立った。

 ボリビアのウユニからアルゼンチンのサルタに向かう火曜日のステージは、競技区間492kmで両国の国境にニュートラリゼーション区間が置かれていたが、悪天候が続いたために、ボリビア側のステージは73km短縮された。

 この日一番手で出走した昨年チャンピオンのペテランセルは、最初の2つのウェイポイントを最速で通過したが、120km地点でパンクのためにストップしたために、ニュートラリゼーション区間の前にローブに首位を許すこととなった。

 ローブはアルゼンチンのセクションにおいても速さをキープし、一時、ペテランセルを5分以上も上回った。彼はその後、パンクによってタイムを少し失ったが、それでもペテランセルより3分以上早くフィニッシュし、総合順位においてもリードを獲得した。

 シリル・デプレ(プジョー3008DKR)とチーム・オーバードライブ・トヨタのナニ・ローマ(トヨタ・ハイラックス)の3位争いは激しさを増したが、ローマは大きく遅れたため、再びデュプレが総合3位を取り戻し、プジョーの1-2-3が復活した。しかし、デプレは首位から17分の遅れとなり、優勝争いからは後退することになってしまった。ギャップは再び開いた。

 Xレイド・チーム勢のトップを走るミッコ・ヒルボネン(MINIジョンクーパーワークス・ラリー)はローブから8分遅れでステージをフィニッシュ、5位をキープしている。

 なお、ダカール主催者は、水曜日にサルタ〜チレシトの977kmうち競技区間477kmが予定されていたが、連日の悪天候によって崖崩れや洪水による道路の崩壊が発生したことでロジスティクスの変更を余儀なくされたため、キャンセルすることを決めている。

 火曜日の競技区間の終わりからサルタ・ビバークまでのロードセクションも岩石によってふさがれ、競技車だけでなくテクニカル・アシスタントの車両も両方が会場に到着することが妨げられていたため、当初は臨時のビバークが検討されたが、マラソンステージのルールによって選手たちはウユニのビバークではサービスを受けていないため、競技者たちはどうにか遠回りのルートでサルタへと辿りつき、テクニカルチェックを受けている。

 ダカールは木曜日のチレシト〜サンファンの第10ステージで再開される。

■ステージ8順位
1. セバスチャン・ローブ(プジョー)20h10m05s
2. ステファン・ペテランセル(プジョー)+1m38s
3. シリル・デプレ(プジョー)+17m17s
4. ナニ・ローマ(トヨタ)+23m36s
5. ミッコ・ヒルボネン(MINI)+53m41s
6. ジニール・ド・ヴィリエ(トヨタ)+1h21m44s
7. オルランド・テラノヴァ(MINI)+1h26m47s
8. ヤクブ・シュゴンスキ(MINI)  +1h42m18s
9. ボリス・グラフリック(MINI)+2h42m57s
10. ロマン・デュマ(プジョー)+3h09m17s