Raid2018/01/10

ダカール4日目、ローブがステージ勝利で2位に浮上

(c)Peugeot

 2018年のダカール・ラリーは9日にステージ4が行われ、プジョーのセバスチャン・ローブがステージウィンを獲得して総合2位に浮上、チームメイトのステファン・ペテランセルが首位を堅持している。

 火曜日の競技区間は、4輪クラスのフロントランナーたちにとって厳しい危険なルートとなったが、9度のWRCチャンピオンのローブは、今年これまでで最も長いペルーのサン・フアン・デ・マルコーナ周辺の330kmの競技区間で自身10回目のダカール・ステージウィンを記録した。

 ローブは、今年のダカールの開幕レグで多く見られたような地形の経験が不足していることを認めていたが、火曜日のステージ4を総合4位でスタートするや、ステージの大半をリードし、わずかな間、ペテランセルの後ろに後退したが、最後のセクションでトップを取り戻してこの日のトップを奪うことになった。

 ローブから1分35秒遅れでカルロス・サインツが2番手タイム、ローブから3分遅れでペテランセルがフィニッシュし、このステージのトップ3をプジョーが独占した。これによって13回のダカールチャンピオンであるペテランセルは、総合2位に浮上したローブに6分55秒差をつけて首位をキープ、サインツが13分6秒差の3位で続き、再び波乱の一日となったが、大きなドラマから逃れたプジョー勢がふたたび1-2-3体制を築くことになった。

 だが、同じくプジョーのシリル・デプレは総合2位でこの日をスタートしたが、このステージで競争から脱落した。バイククラスで5回にわたってダカールを優勝したデプレは、3008DKRマキシのサスペンションにダメージを負ってマシンがストップし、ステージ中盤で援助を待つこととなった。

 また、月曜日にステージウィンを獲得したトヨタGAZOOレーシングSAのナッサー・アル-アッティーヤもそこから数キロ先の砂丘でスタックしたが、デプレと比べて僅かにマシだった。アル-アッティーヤはすぐにトヨタ・ハイラックスでラリーを再開したが、4 WD勢にはタイヤの空気圧調整システムが認められてないために柔らかい砂丘でのペースを維持するのに苦労し、最終的にこのステージをローブから54分遅れでフィニッシュした。これによって彼は総合順位でラリーリーダーのペテランセルから58分46秒遅れの4位と遅れてしまった。

 また、2009年のダカール勝者である、チームメイトのジニール・ドゥ・ヴィリエは、ローブから1時間13分遅れでこのステージをフィニッシュ、首位から1時間21分遅れで優勝争いは厳しくなってきた。