APRC2015/09/21

ティデマンドが北海道独走勝利、APRC王座を獲得

(c)Skoda

 チームMRFシュコダのポントゥス・ティデマンド(シュコダ・ファビアS2000)がアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第5戦ラリー北海道で独走で今季4勝目を飾り、2015年のAPRCチャンピオンに輝いた。チームMRFシュコダのドライバーが王座を射止めたのは、2012年のクリス・アトキンソン、2013年のガウラブ・ギル、2014年のヤン・コペツキに続く4年連続となる。

 豪雨による波乱の初日を終え、すでに選手権リーダーを争うチームメイトのギルがリタイアとなっていたため、ディデマンドは8分11秒という大差でラリーをリードして最終日をスタート、「もはや攻める必要はまったくない」と言いながらも、彼は最終ステージのSS20サツナイリバー3こそ、ラリー2でスタートした万宇ラリーチームのパトリック・サンデル(東南汽車・三菱ランサーエボリューションEX)に0.4秒差でトップタイムを譲ったものの、そのほかの8ステージでトップタイムを奪い、後続に12分という大差を築いて今季4勝目を独走で飾ることになり、APRC最終ラウンドのチャイナ・ラリーを残してチャンピオンを決めることになった。

「北海道で僕らは勝利した! そして2015年のAPRCチャンピオンを獲得することができたことは素晴らしい気分だよ」とティデマンドは語った。「チームメイトのギルが早々にいなくなったことは残念だったが、僕らはこのトリッキーなコンディションのなかで1番手でスタートし、ステージに留まり続けることに集中しなければならなかった。本当にチャレンジングなラリーになったが、僕らは週末を通してトラブルもなく、一戦を残して選手権で勝利し、シュコダとチームMRFの期待に沿うことが出来た。素晴らしいチームに感謝したいよ。最終戦のチャイナではファビアR5で出場することになっているので、きっと楽しめるだろうね!」

 いっぽう、初日2位につけていたマイケル・ヤング(スバル・インプレッサWRX STI)は電気系のトラブルによりタイムコントロールに22分遅着したことから3分40秒のペナルティを科せられ、8分28秒差の3位に後退して最終日をスタートすることになったが、ターマックステージで争われたSS13イケダで2番手タイムで2位を奪還、アジアカップ最上位となる総合2位でフィニッシュした。

 増村淳(三菱ランサーエボリューションX)が日本勢では最上位の3位でフィニッシュ、高山 仁(スバル・インプレッサWRX STI)も4位で続き、アジアカップの2位となっている。

 APRC次戦は10月30日〜11月1日に行われるチャイナ・ラリーとなっている。