Raid2017/07/22

デプレ、シルクウェイ・ラリーで2連勝

(c)Peugeot

 シルクウェイ・ラリーは土曜日のステージが悪天候によってキャンセルとなったことから、最終日を待たずにチーム・プジョー・トタルのシリル・デプレの2年連続2度目の優勝が決まった。

 シルクウェイ・ラリーは金曜日に今大会最大のヤマ場とされる「砂丘の大聖堂」として知られるモンゴル自治区のバダインジャラン砂漠を走破する690.31km/競技区間318.66kmで行われ、デプレはチームメイトのステファン・ペテランセルのサポートを受けながら彼に続いて2番手タイムでフィニッシュ、ほかのライバルたちを今日だけで20分以上も引き離したプジョー勢が今大会7度目となる1-2フィニッシュを飾ることになった。

 明日の最終日は西安に向かう100kmあまりの競技区間が予定されていたが、ふだんは乾燥して干上がったラフな河床のセクションは降り続いた雨によって湖のようになっているため主催者は最終日のセクションを行わずに西安のポディウムまでをロードセクションとして移動することを決定した。

「僕らは雨のなかでシルクウェイをスタートし、そして雨のなかでフィニッシュした。雨のなかのビバークで奇妙な形で勝利を祝うことになった。ふたたび勝つことができてうれしいよ!」とデプレは語った。彼は第9レグでチームメイトのセバスチャン・ローブがクラッシュしてリタイアになって以降、致命的なトラブルに見舞われることなく最後まで首位を守り切ることに成功した。

「金曜日も長い一日だった。大きな砂丘は挑戦的であり、なにかあれば順位を揺るがしかねないことはわかっていた。しかし、僕らは砂丘で決定的な間違いをしなかった。それが最も重要なことだった。僕らステファン(・ペテランセル)のサポートのおかげだよ」

「デビッド(・キャステラ)とともにこの仕事を成し遂げることができたことを誇りに思う。2輪のカテゴリーからやってきたにもかかわらず、僕らはかなり早く勝利を収めることができたと思う。素晴らしい機会を僕らに与えてくれたプジョーに感謝したい。そしてプジョーDKRマキシで挑戦するダカールが待ちきれない。これが僕の次の目標だよ!」

 1時間差の2位はクリスチャン・ラビエール(バイクモーターBJ40L)、3位には中国のハン・ウェイ(吉利汽車SMGバギー)が入っており、序盤の横転で20位まで後退したペテランセルも6位でフィニッシュすることになった。