WORLDWIDE2018/11/11

トヨタ、オーストラリア選手権に10年ぶり復帰へ

(c)Toyota Australia

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 トヨタ・オーストラリアは、2019年にオーストラリア・ラリー選手権にトヨタGAZOOレーシング・オーストラリアとして参戦することを発表した。オーストラリア選手権にトヨタがファクトリーチームを送るのは10年ぶりとなる。

 トヨタ・オーストラリアは土曜日にシドニーで記者会見を行い、オーストラリア選手権に復帰することを発表した。トヨタ・オーストラリアは1990年からオーストラリア選手権にワークスチームを送りこみ、2009年に選手権から撤退するまでに3回のマニュファクチャラー・タイトルと6回のドライバータイトルを獲得していた。

 この記者会見には、オイット・タナクとヤリ-マティ・ラトバラもゲストとして出席、トヨタ・オーストラリアのマーケティング責任者、ウェイン・ガブリエルは、この発表はオーストラリアでトヨタのモータースポーツの新しい時代の始まりを告げるものだと語った。

「オーストラリアの国民は長い間、モータースポーツとパフォーマンスカーに熱い欲求を持っていました。我々は今日発表された新しいラリーチームのような取り組みを通じて彼らに興奮を提供することに全力を尽くすつもりだ」

 新しいトヨタGAZOOレーシング・オーストラリアのラリーチームは、ニール・ベイツ・モータースポーツのワークショップがあるキャンベラに拠点を置く予定だ。ニール・ベイツは、トヨタ・オーストラリアのオフィシャルドライバーとして1993〜1995年の3連覇をふくめて4回、トヨタのマシンを駆ってオーストラリア王座に輝いている。

 来季の本格復帰を前に、今週末のラリー・オーストラリアにニール・ベイツの息子のハリー・ベイツがトヨタGAZOOレーシング・オーストラリアのマシンカラーで出場する。

「トヨタの長い歴史は私個人にとっても特別なものだ。私自身と妻のコーラル・テイラーが4度のオーストラリア・チャンピオンになるのを支援してくれたからね」と、チーム代表に就任したニール・ベイツは語った。

「私たちがトヨタとの強いパートナーシップを継続できることを非常に誇りに思っている。チームとして、世界中で成長しているトヨタGAZOO レーシングのバナーの下で走る機会をうれしく思っている」

 ハリー・ベイツは、今年のオーストラリア選手権でヤリスAP4を駆って3勝を挙げて選手権リーダーのイーライ・エヴァンスに次いで2位につけており、今週末に行われるラリー・オーストラリアの結果次第では初のオーストラリア・チャンピオンに輝くことになる。また、ハリーの弟のルイス・ベイツも来季、新チームからのデビューが予定されている。