WRC2025/11/01

トヨタ、ジャパンで今季12勝目を目指す

(c)Toyota

 
 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、11月6日から9日にかけて開催されるラリージャパンに、エルフィン・エヴァンス/スコット・マーティン、カッレ・ロヴァンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ、勝田貴元/アーロン・ジョンストンに、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネンを加えた、合計5台のGRヤリスRally1で参戦。地元開催ラリーでの通算3回目の勝利と、今シーズン12回目の優勝を目指す。

 トヨタは前戦セントラル・ヨーロッパ・ラリーで5年連続のマニュファクチャラーズタイトルを獲得、ランチアが保有する通算10回のWRC史上最多記録に迫る9回のタイトル獲得を果たした。

 一方、ドライバーズ選手権に関しては、初の世界チャンピオンを目指すエヴァンスがリード、オジエとロヴァンペラが13ポイント差で並んで続いており、トヨタのドライバーたちがトップ3につけ、タイトルを激しく争う状態が続いている。エヴァンスは過去、2023年と2024年にラリー・ジャパンを制しており、2023年にはオジエが総合2位、ロヴァンペラが総合3位で続き、TGR-WRTが表彰台を独占。2024年大会はロバンペラが欠場となったが、オジエが総合2位を獲得した結果、TGR-WRTは母国での最終戦で4年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを1−2フィニッシュで決めることになった。
 
 チームは今シーズン、ここまで全てのターマックラリーで優勝しており、クルマ、ドライバーともに舗装路面でも高いパフォーマンスを発揮してきた。
 
 一方、前戦に続き4台目のGR ヤリスRally1をドライブする勝田は、2022年のラリー・ジャパンで総合3位を獲得。その後も毎年、戦闘力のあるスピードを発揮してきた。勝田は前戦セントラル・ヨーロッパ・ラリーでも総合4位に入るなど調子は良く、良い流れに乗った状態で4度目のホームラリーに臨む。
 
 チーム代表代行のユハ・カンクネン は次のように語っている。

「ラリー・ジャパンは、私たちのチームにとって常にエキサイティングかつ重要なラリーです。今年はマニュファクチャラーズタイトルを獲得してから臨めること、そして日本のファンの皆さんと一緒にタイトルを祝える機会を得られたのは、素晴らしいことです。我々のドライバー間ではドライバーズタイトル争いも非常に白熱しています。エルフィンは素晴らしい仕事を続けており、過去2年連続でラリー・ジャパンを制しています。しかし、セブもセントラル・ヨーロピアン・ラリーでの結果を挽回すべくモチベーションをかなり高めていると思いますし、カッレも現在ターマックで並々ならぬ速さを発揮しています。どのドライバーにも優勝の可能性があるので、誰もが楽しめるエキサイティングなラリーになると思います。もちろん、貴元にとっても特別なラリーですので、彼にも好成績を期待しています」