WRC2026/02/07

トヨタ、スウェーデンも5台体制で開幕連勝を狙う

(c)Toyota

 
 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、2月12日から15日にかけてスウェーデンで開催される、2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンに、エルフィン・エヴァンス/スコット・マーティン (GR YARIS Rally1 33号車)、オリヴァー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (99号車)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン(18号車)に、プライベーターのロレンツォ・ベルテリ/シモーネ・スカットリン(37号車)と、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン(5号車)を加えた、合計5台のGRヤリスRally1で参戦し、シーズン唯一の「フルスノーイベント」でシーズン開幕2連勝を狙う。
 
 開幕戦のラリー・モンテカルロではソルベルグが優勝。エヴァンスが総合2位を、セバスチャン・オジエが総合3位を獲得し、TGR-WRTは最高の形で2026年シーズンをスタートした。そして迎える第2戦のラリー・スウェーデンは、今シーズンからチームのレギュラーメンバーとなったソルベルグのホームイベントだ。かってスウェーデンを代表するドライバーとして活躍したパニラ・ソルベルグを母に、2003年のWRC世界王者ペター・ソルベルグを父に持つソルベルグは、2025年のWRCラリー・エストニアで初めてGRヤリス Rally1をドライブして優勝を飾り、このマシンでの2戦目となる今年のラリー・モンテカルロでも表彰台の最上段に立ち、現在ドライバー選手権でトップに立っている。

 そのソルベルグを4ポイント差で追うのは、2020年、2025年と過去2回ラリー・スウェーデンを制している英国ウェールズ出身のエヴァンス。そして、昨年のラリー・スウェーデンで最終日までエヴァンスと大接戦を展開し総合2位を獲得した勝田は今回、ソルベルグ、エヴァンスと共にマニュファクチャラーズポイントの獲得資格を持つドライバーとしてスウェーデンに挑む。

さらに、フィンランド出身でやはりスノーラリーを得意とするパヤリは、ラリー・モンテカルロに続きTGR-WRT2からのエントリーとなる。2025年のワールドチャンピオンであるオジエは、引き続きパートタイムでのシーズン参戦となるため今大会には出場しないが、イタリア人ドライバーのベルテッリがチームのカスタマープログラムにより、5台目のGRヤリスRally1のステアリングを握る。ベルテッリにとってラリー・スウェーデンは彼の好むイベントであり、2023年以降、TGR-WRTからの出場は今回で3回目となる。

 チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラは、コンディション次第では一番手からスタートするソルベルグにも優勝のチャンスはあると語り、チームのドライバーたちに素晴らしいウィンターコンディションでドライブを楽しんでほしいと呼びかけた。

「ラリー・スウェーデンはシーズン中唯一の純粋なウィンターラリーであり、ドライバーが心から夢中になれる、素晴らしいコンディションを提供してくれます。雪壁と凍結した路面があればスタッドタイヤによって素晴らしいグリップを得ることができ、それはラリードライバーにとって最も素敵なシーンの一つです」

「30年以上ぶりにスウェーデン人ドライバーが選手権をリードしているので、オリヴァーがさらに多くのファンをラリーに呼び込むことを願っています。彼は金曜日に出走順トップで走行するため、コンディションによっては困難な状況に直面するかもしれません。しかし、昨年エルフィンが成し遂げたように、そこから優勝することも可能です。また、このラリーは貴元が得意にしているイベントの一つでもあり、昨年はエルフィンと優勝を争いました。そして、サミにとっては苦戦したラリー・モンテカルロの後、リセットする良いチャンスです。良い出走順でスタートすることができれば、ただ運転を楽しむだけで状況は好転すると思います」

 また、チームの若手選手育成プログラムである「TGR WRCチャレンジプログラム」の第2世代ドライバー、山本雄紀にとって今年は、WRCフル参戦初シーズンであり、その2戦目となるラリー・スウェーデンには過去3回の出場経験がある。山本は前戦ラリー・モンテカルロに続きGRヤリスRally2をドライブし、今回もWRC2登録外での出場となる。今回のラリー・スウェーデンには、山本を含む、全部で13人のドライバーがGR ヤリスRally2で出場することになっている。