WRC2019/08/12

トヨタ、トルコにむけて今年はギリシャでテスト

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTは、9月12-15日に予定されているラリー・トルコにむけて4日間のテストをギリシャのアテネ近郊で開始した。

 トルコは昨年、8年ぶりにWRCに復帰、新しいマルマリスのルートでのラリーにむけてトヨタはポルトガル南部のアルガルヴェでテストを行っている。最終的にトヨタのオイット・タナクが優勝を飾っているものの、トルコのステージが想像以上にラフだったため、チームはヤリスWRCの車高をテストではそれまで一度も試したことがない高さまで上げて本番に臨むことになり、ドライバーたちは初日、グリップのないマシンに苦しめられることになり、タナクも30秒以上も遅れることになった。

「大きい石があるため車高を上げて臨んだが、滑りやすいルーズグラベルによってタイヤのグリップレベルがまったく得られなかった。午後になって路面がクリーンになってもグリップは感じられなかった」とタナクは昨年の初日に語っていた。

 セッティング不足で苦戦のスタートを切ったトヨタ勢に対して、昨年、初日から速さをみせたMスポーツ・フォード勢は、ギリシャのラフロードでトルコにむけたプレテストを行っており、トヨタも今年はより本番に近い環境を求めてギリシャをテストの舞台に選んでいる。11日の日曜日はヤリ-マティ・ラトバラがアテネの西150kmほどに位置するリヴァディアのラフなセクションでテストを行っている。