WRC2018/08/11

トヨタ、ドイツでターマックのさらなる進化を狙う

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームは、8月16日から19日にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・ドイッチュランドに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ、オイット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(9号車)の3台のヤリスWRCで参戦、ターマック戦での初勝利に挑む。

 前戦ラリー・フィンランドで、タナクは今シーズン2勝目を飾り、チームは高いモチベーションを持ってドイッチュランドに臨むことになる。ドイツは4月のツール・ド・コルス以来となるターマックラリーだが、コースのキャラクターは大きく異なっており、モーゼル河沿いのステージはブドウ畑の中の狭く曲がりくねっており、パンツァープラッテをはじめとするバウムホールダー軍事演習場が舞台となる路面の状態が刻々と変わり、コンクリート状の路面はグリップ力が低く、特に雨が降ると非常に滑りやすい。また、ザールラント地方には田園風景のなかのオープンな高速ステージが待ち受けており、それぞれの地域ごとに最適なセットアップとタイヤ選択が必要となる。

 チームは昨年のドイツでは5つのステージでベストタイムを記録してターマックにおけるヤリスWRCの可能性を示しており、今年のドイツではチームにとって初めてのターマック戦での勝利を狙う。

 チーム代表のトミ・マキネンは、これまでのターマックで高いパフォーマンスを示しているヤリスがさらなる進化をここで見せることを確信している。

「いいフィーリングでラリー・ドイチェランドに臨む事ができる。ラリーに向けての事前テストは上手く行ったと思う。ここまでのところ、ヤリスWRCはターマックで高いパフォーマンスを示しているので、今回のラリーでも進化の継続を期待しているよ」とマキネンは語った。

「昨年積み重ねた経験により、我々はいくつかのの領域について改善をしてきた。オイットは昨年ドイツで優勝しており、きっと今年も活躍してくれるはずだ。ヤリ-マティとエサペッカは去年もベストタイムを記録したが、二人はバウムホールダーのステージでパンクを喫し、その厳しさも知っている。道幅がとても狭く路面に泥が出ているようなステージもあり、ドイツではミスをしやすいので注意が必要となる」