WRC2025/07/26

トヨタ、ホームのフィンランドで今季8勝目に挑む

(c)Toyota

 
 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、7月31日から8月3日にかけて開催される、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドに、エルフィン・エヴァンス/スコット・マーティン、カッレ・ロヴァンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン、セヴァスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ、勝田貴元/アーロン・ジョンストンに、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネンを加えた、合計5台のGRヤリスRally1で参戦し、今シーズン8勝目と、チームのホームイベントでの勝利を目指す。

 前戦ラリー・エストニアでGRヤリスRally1を初めてドライブしたオリヴァー・ソルベルグが、スポット出場ながらWRC初優勝を飾ったことにより、TGR-WRTはシーズン7勝目を獲得、マニュファクチャラー選手権における首位の座を守っている。そして迎える第9戦ラリー・フィンランドは、TGR-WRTのヘッドクォーターが置かれるユヴァスキュラを中心に開催される伝統の一戦となり、高速コーナー、ビッグジャンプが連続するWRCでもっともハイスピードなグラベルラリーだ。

 TGR-WRTはこのラリー・フィンランドで過去7大会で6回優勝している。2021年と2023年の勝者であるエヴァンスは、このラリーで2回以上の優勝経験がある4人の外国人ドライバーのうちのひとりだ。エバンスは現在首位と僅か1ポイント差のドライバーズ選手権2位につけており、得意とするこのラリーで3回目の優勝とランキング首位奪還を目指す。
 
 フィンランド出身で2回世界王者を獲得しているロヴァンペラにとって、ラリー・フィンランドは真のホームイベントだ。昨年は最終盤までラリーをリードしていましたが、優勝目前で路面から掘り起こされた岩に当たり、地元戦初勝利を逃している。それだけにロヴァンペラ自身、そして地元のファンは昨年のリベンジを強く期待している。
 
 昨年、フィンランドで2回目の優勝を達成したオジエも、エヴァンスと同様キャリア3回目の優勝を狙っていく。今シーズン、全戦には出場していないオジエだが、ここまでのところ5戦に出場し3戦で優勝。2戦で2位を獲得し、現在ドライバーズ選手権3位につけている。
 
 勝田はTGR WRCチャレンジプログラムの一期生としてフィンランドに住みながら経験を重ね、WRCドライバーとして成長してきた。彼もまた北欧のハイスピードなラリーを得意としており、2023年には総合3位を獲得。さらに、スノーイベントである今年のラリー・スウェーデンではエヴァンスと最後まで僅差の優勝争いを繰り広げ、総合2位でフィニッシュしている。

 また、ロヴァンペラと同じくフィンランド出身のパヤリは、昨年このラリーでGR ヤリスRally1 HYBRIDを初ドライブ。トップカテゴリー初挑戦であったにもかかわらず総合4位を獲得し天性の速さを見せてきた。

 このラリーで過去3回優勝しているTGR-WRTチーム代表のヤリ-マティ・ラトバラは、昨年に続きドライバーとして今大会に挑みます。今シーズンはST185セリカGT-FOURでヨーロッパ・ヒストリック・ラリー選手権に挑戦しているラトバラにとって記念すべき20回目の出場となる今年のラリー・フィンランドでは、昨年と同様GRヤリスRally2のステアリングを握る。

 前戦ラリー・エストニアで劇的なWRC初優勝を飾った23才のソルベルグは、フィンランドでは今年のメインプログラムであるWRC2の戦いに戻る。彼は今季、プリントスポーツのGRヤリスRally2で3勝を挙げ、現在3ポイント差でシリーズをリードしている。

 今年のラリー・フィンランドでは、TGR-WRTチーム代表代行のユハ・カンクネンもドライバーとして参加し、GR ヤリスRally2 H2 Conceptのデビューを担います。車両は水曜日現地時間16時にサービスパークで公開される。圧縮水素を燃料とする内燃機関を搭載するこのクルマは、ラリーファンを魅了するサウンドと走りを保ちながらも、ほぼゼロエミッションを達成。過去4回WRCチャンピオンに輝いたカンクネンのドライブで、ユヴァスキュラ市街地のスーパーSS、ハルユでデモ走行を行い、カーボンニュートラル社会におけるモータースポーツの選択肢のひとつである水素のポテンシャルを、ファンの前で披露する。
 
 チーム代表代行のカンクネンは、チームにとってラリー・フィンランドは非常にイベントだと語っている。

「我々チーム全体にとって、ラリー・フィンランドは非常に特別なイベントだ。ユヴァスキュラと森の中でファンの皆さんが作り出す雰囲気は素晴らしく、すべてのドライバーは大きな応援を感じながら、ハイスピードなフィンランドの道を走ることを本当に楽しんでいる。彼らは皆、良い結果を手にするためのスピードを持っているし、チームはプレイベントテストで彼らと協力し、彼らがクルマを扱いやすく感じ、スタートから自信を持って速く走れるように努力している」

「また、今回GR ヤリスRally2 H2 Concept を自分で運転することも楽しみにしている。このプロジェクトは、ラリーカーらしいサウンドとパフォーマンスを損なうことなく水素技術の潜在能力を示す、チームにとって非常にエキサイティングなプロジェクトだ。ファンの皆さんにも楽しんでもらえることを願っている」