WRC2018/05/30

トヨタ、ライコネンとの交渉を否定

(c)Citroen

 トヨタGAZOOレーシングは、F1ドライバーのキミ・ライコネンが来年、同チームから世界ラリー選手権に復帰するのではないかという噂を否定した。

 ライコネンはフェラーリでF1に参戦していた2009年末にチームから契約を解除され、2010年と2011年の2年間WRCに参戦している。

 彼は、2010年シーズンをフルでシトロエンのジュニア・チームで戦い、その次の年に自身のプライバート・チーム、Ice 1レーシングを立ち上げ、限定プログラムでWRCに参戦したあと、ロータスからふたたびF1に復帰、現在はフェラーリに所属している。

 フィンランドメディアは先週末、ライコネンがトヨタ首脳陣と話し合いを行ったと報じたが、トヨタのスポーティング・ディレクターであるカイ・リンドストロームは、そういった話し合いなどは一切聞いていないと伝えている。リンドストロームはライコネンが出場した28戦すべてにおいて彼のコドライバーをつとめている。

「この話を耳にしたのは今回が初めてだ」と、リンドストロームは語った。

「仮にこのようなことがあるとしたら間違いなく、まず最初に私が、(チーム代表の)トミあるいは彼(ライコネン)から話を聞くことになる。私から見れば、これはまったくの推測でしかない」

 リンドストロームはいまのところ話し合いはないとしているものの、彼だけでなくチーム代表のトミ・マキネンとライコネンの関係は深く、ライコネンが将来ふたたびラリーの興味を示した場合には、最初にマキネンに連絡することは間違いないと誰もが考えている。

 ライコネンは2007年にラリーを始めた時にマキネンからアドバイスをもらい、トミ・マキネン・レーシングのスバル・インプレッサWRX STIでグラベルでのドライビングを学んでいる。