WRC2025/11/22

トヨタ、年間最多勝利記録でVWを超えるか

(c)Toyota

 
 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、11月26日(水)から29日(土)にかけて、中東のサウジアラビアで初開催される、世界ラリー選手権(WRC)第14戦ラリー・サウジアラビアに、エルフィン・エヴァンス/スコット・マーティン、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ、勝田貴元/アーロン・ジョンストンに、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネンを加えた、合計5台のGRヤリスRally1で参戦。ドライバーズおよびコドライバーズタイトルの決定戦となるファイナルラウンドで、記録的なシーズン13回目の優勝を目指す。
 
 前戦のラリー・ジャパンではオジエが優勝。エヴァンスが総合2位、パヤリが総合3位でフィニッシュし、TGR-WRTはホームイベントで表彰台を独占した。その結果、ドライバー選手権で首位を守ったエヴァンスと2位オジエの差は3ポイントに縮まり、選手権3位のロヴァンペラを含むTGR-WRTの3名のドライバーがタイトル獲得の権利を持って最終戦ラリー・サウジアラビアに臨む。
 
 今シーズン全てのラリーで総合6位以内に入り、2回の優勝を含む8回の表彰台を獲得してきた選手権首位のエヴァンスは、直近の4戦連続で総合2位フィニッシュを果たすなど、非常に安定したシーズンを送っている。そのエヴァンスを3ポイント差で追うオジエは、今シーズンもパートタイムでの参戦ながら出場した10戦のうち9戦で表彰台に立ち、そのうち6戦で優勝するなど、ここまで高い勝率を誇っている。

 エヴァンスは過去4度ドライバーズ選手権で2位となって経験をもつものの、タイトルを獲得することができればこれが初となる。そしてオジエは今年、通算9回目のドライバーズタイトルを獲得した場合、WRCでの王座獲得回数はセバスチャン・ローブと並び歴代トップとなり、コドライバーのランデにとっては初の戴冠となる。
 
 ロヴァンペラはラリー・ジャパンで総合6位に終わったため、選手権リーダーのエヴァンスとの差は24ポイントとギャップは拡がものの、タイトル獲得の可能性は残されている。来シーズンはサーキットレースに転向し、全日本スーパーフォーミュラ選手権にも出場する予定のロヴァンペラにとっては、WRCから良い形で卒業するためにも非常に大切な一戦となる。

 チーム代表代行のユハ・カンクネンは、全ドライバーに強いクルマを提供し、誰が世界チャンピオンになるか見届けたいと述べている。

「チャンピオンシップの最終戦として、ラリー・サウジアラビアはとても興味深い戦いになるでしょう。エルフィンとセブのポイント差は非常に接近しており、彼らが激しい戦いを繰り広げることは間違いありません。カッレにもまだチャンスは残されていますし、このような新しいラリーでは何が起きても不思議ではありません。我々は今年、中東ラリー選手権として開催されたイベントから情報を得ていますが、ステージはかなり多様で、ギリシャの道に似た区間もあれば、より開けた砂漠の道を走る区間もあるようです。また、ラリー期間中にはチームとドライバーが適応しなければならない、多くの新たな要素にも遭遇するでしょう。私たちの目標は、全ドライバーが戦うことができる強いクルマを提供し、その上で誰が世界チャンピオンになるか見届けることです」