WRC2022/02/20

トヨタ、強力な布陣でスウェーデン勝利を目指す

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTは、2月25日から27日にかけて、スウェーデンのウーメオを中心に開催される世界ラリー選手権第2戦ラリー・スウェーデンに、エルフィン・エヴァンスとカッレ・ロヴァンペラのレギュラーメンバーに加えて4年ぶりにチームに復帰するエサペッカ・ラッピという強力な布陣で臨む。

 トヨタは2017年のWRC復帰以来、スウェーデンで4戦を走ったうち3勝を飾っており、この高速イベントでの強さを誇ってきた。今季から登場となるハイブリッドユニットを搭載する新開発のGRヤリスRally1は、開幕戦モンテカルロではセバスチャン・オジエが最終日にパンクするまではラリーをリードしており、初戦から高い信頼性とスピードを証明できたことからチーム代表のヤリ-マティ・ラトバラは今週末のスウェーデンの優勝にも自信をみせている。

「ラリー・モンテカルロでは少し運に恵まれなかったが、GRヤリスRally1の信頼性の高さと速さを確認できたことは、ラリー・スウェーデンに向けて大きな励みになった」とラトバラは語っている。

「ラリー・スウェーデンには、2017年にドライバーとして出場し、チームにとっての初優勝を獲得するなど良い思い出がある。それ以外の年も我々のチームは多くの成功を収めてきたが、このようなコンディションのラリーに新しいクルマで臨むということに関しては、どのチームも経験値は似たようなレベルだ。ラリーはウーメオ周辺の完全に新しいエリアで行われる。十分な積雪が保証されるはずだが、ステージはこれまでとはまったく異なるものになるだろう」

 ラトバラは、2020年のラリー・スウェーデンで優勝しているエヴァンンスは、2021年のアークティック・ラリー・フィンランドで総合2位に入ってスノーラリーでの速さにも定評があるロヴァンペラに加え、ラッピを加えたチーム布陣に自信を見せている。

 フィンランド出身のラッピは、ヤリスWRCで2017年のラリー・フィンランドを制するなど、ハイスピードなラリーを得意としており、昨年のフィンランドでもWRカーによるWRC出場は10カ月ぶりだったが総合4位でフィニッシュ、その速さが健在であることを証明している。

 さらにTGRネクストジェネレーションから4台目のGRヤリスRally1を駆って出場する勝田貴元は2018年にスウェーデンでWRC2初優勝を飾るなど、高速のウインターイベントでの強さをもっているだけに、この週末の表彰台争いにも期待がかかる。

「エサペッカがチームに復帰し、今シーズン初めて我々のラインナップに加わるのは素晴らしいことだ。エルフィンやカッレと同様、彼は以前からこのようなコンディションを得意にしているので、全てがうまくいけば、トヨタGAZOOレーシングの4人のドライバーにとって非常に良い週末になる可能性があると信じている」とラトバラは付け加えている。