WRC2016/10/26

トヨタ、復帰にむけて開発は予定どおり

(c)TOYOTA

 TOYOYA GAZOO Racingの嵯峨宏英チーム副代表は、WRC公式サイトwrc.comのインタビューにおいて、2017年の世界ラリー選手権の復帰にむけてトヨタ・ヤリスWRCの開発が順調に進んでいると語った。

 嵯峨副代表は、プロジェクトがスタートした当初は16年ぶりにWRCへ復帰することに不安があったが、現在はフィンランドをベースとするトミ・マキネンのチームがヤリスWRCで力強い成績を達成することが可能と考えていると語った。

「トヨタがWRCで最後に勝利したのは私がモータースポーツ部部長だった頃なので、随分前のことだ」と嵯峨副代表は語った。

「当然のことだが当時とは色々なことが変わっているため、心配したが、しかし、我々のスタッフは本当に良い素晴らしい仕事をしているので、私は再び安心することが出来た」

「もちろん、我々は多くの課題に直面するだろう。しかし、日本の本部のスタッフも現地でチームをサポートし、我々全員が『ワン・チーム、ワン・ドリーム』のスローガンの下、一丸となって取り組む。それゆえ、我々が良い結果を手にすることを私は強く確信している。選手権がとても楽しみだ」と彼は語った。

「デザインや継承ということに関して言えば、過去からの影響がないことは利点となり得る。しかし当然、基準が全く無いことは困難だ。ラリーに関して言えば、速さが全てではないので、現在走っているマシンが無く比較が出来ないと言うのは、恐らく弱点だろう」

「しかし、我々は常により良い車、そして理想の車を作ることを目指し、常に最善を追求しているので、結局のところ、基準など必要ないのかもしれない。我々は多くの経験を持つ素晴らしいチームを持っているので、あまり心配する必要はないだろう」

 トヨタのWRC復帰は、1990年代にカルロス・サインツ、ユハ・カンクネン、ディディエ・オリオールらのラリー界のレジェンドによって、4回のドライバーズ・タイトルと3回のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得した記憶を呼び起こす。

(記事ソース:WRC公式サイトwrc.com)