WRC2018/02/16

トヨタ、1-2でスウェーデンをスタート

(c)Toyota

 2018年世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンは木曜日の夜に開幕、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がカールスタッドのスーパーSSを制してラリーをリード、チームメイトのヤリ-マティ・ラトバラが0.3秒差で続き、トヨタGAZOOレーシングが1-2体制を築いている。

 スウェーデンは明日からの本格的なスタートを前に、今年も馬車による競馬(トロッティングレース)が行われるフェリェスタッド・レース場を舞台にしたスーパーSSで開幕、昨年のこのステージでトヨタにとって復帰後初となるベストタイムを奪ったラトバラを0.3秒上回るタナクがラリーをリードすることになった。

「明日からも競い合えるようトライするよ。これは僕のお気に入りのイベントの一つだし、とくに雪が多い今年はいいね。とにかくハードに行くよ。明日が鍵になるだろうからね」とタナクは語っている。

 3-4番手につけたのは、シトロエン・レーシングの2台が続くことになった。スポットで起用されたマッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)は「いいフィーリングをたくさん持てているわけではない。もっと学ぶ必要がある」と語りながらも、タナクから0.6秒差で好スタートを切っており、クリス・ミークも0.3秒差でチームメイトにピタリとつけて、「今夜が雪になればおもしろくなるだろう」とマシンへの手応えを感じているようだった。

 ミークと同タイムの4番手にはアンドレアス・ミケルセンを筆頭に3台のヒュンダイi20クーペWRCが続いている。昨年のこのステージで40秒あまりの大差をつけてラリーをリードしていながらクラッシュで消えたティエリー・ヌーヴィルは慎重なスタートを切り、トップから1秒差の6位につけている。

 また、開幕戦モンテカルロで優勝を飾り、選手権リーダーとして第2戦を迎えたセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)は2.5秒差の9位と出遅れつことになったが、彼はスタートが悪かっただけでとくにマシンに問題はなかったと説明している。

 明日の金曜日は国境を越えてノルウェーを中心としたステージで争われる一日となる。オープニングステージのホフ-フィンスコグは現地時間7時55分(日本時間15時55分)のスタートとなる。