WRC2025/10/02

トヨタが新しいリヤウィングをテスト

(c)Diogo/x.com

 トヨタは火曜日、カッレ・ロヴァンペラとともにセントラル・ヨーロッパ・ラリーに向けてフランスのターマックでテストを開始している。
 
 ロヴァンペラはこの日、雨上がりのウェット路面でテストを行っており、かきだされたダートによってさらに滑りやすくトリッキーなコンディションや乾きはじめた路面での走行も行うことができたと見られており、不安定な天候のもとでの開催が予定されるセントラル・ヨーロッパ・ラリーに向けて、いい準備を行うことができたと考えられている。

 また、ソーシャルメディアに投稿された複数の動画で、興味深いことにロヴァンペラは現行のものとは異なるデザインのリヤウィングが装着されていたことが報告されている。

 トヨタは今シーズン、テストにおいて様々なデザインのリヤウイングを試し、グリップ不足のソリューションを探しているように見える。開幕当初からマシンのグリップ不足を訴えてきたロヴァンペラの要望に応えるための解決策を探っているのかもしれない。
 
 画像を見る限り、テストで使用されたリヤウィングのエンドプレートはより外側に垂直にレイアウトされ、より多くの気流を導いてダウンフォースを発生させるようウイング全体がより大きなものになった印象だ。また、さらに翼端に追加されたウイングレットは、ラリー・デル・パラグアイの前にヨーロッパで行われたテストで最初に目撃されたときの形状とは異なるものが試されている。

 7月に公開されたFIAの最新ホモロゲーションリストによると、トヨタはトランスミッションのアップグレードのみ1つ使用だけであり、エアロダイナミクスのアップデートの最新の報告はないことから、リヤウイングは2026年に向けた開発作業かもしれない。
 
 ロヴァンペラの後、水曜日にはサミ・パヤリがテストを行っており、チームの残りのドライバー全員が土曜日まで交代で走行することになっている。さらにセバスチャン・オジエは、この週末のテストに加え、来週末にオーストリアで開催されるハーブスト・ラリーにも出場してウォームアップを完了する予定だ。