WRC2017/03/10

トヨタのハンニネン、初めての総合首位に驚き

(c)Toyota

 3月9日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコが開幕。メキシコの首都であるメキシコシティでSS1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのユホ・ハンニネン/カイ・リンドストロームがベストタイムを記録し、初めて総合首位に立った。一方、第2戦ラリー・スウェーデンの勝者であるヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラは、総合8位につけている。

 ラリー・メキシコ初の試みとなる首都メキシコシティでのSS1は、市中心部の歴史的地区「ソカロ」に設けられたターマック(舗装路)の市街地ステージが戦いの舞台になった。全長1.57kmのコースを2回走行し、その合計タイムがSS1の結果となる。大勢の観客が見守る中、競技は夕方6時過ぎにスタート。走行1回目は雨で滑りやすいコンディションとなったが、比較的雨が弱い時に走行したハンニネンがトップタイムを記録。その後雨量が増え、ラトバラは8番手タイムで1回目の走行を終えた。2回目の走行が始まる頃には雨は止み、路面は徐々に乾いていった。ハンニネンは落ち着いた走りで5番手タイムを記録。2回の走行の合計タイムで総合トップに立った。また、ラトバラは2回目の走行でも8番手タイムを記録し、総合8位で競技初日を走りきった。

ユホ・ハンニネン:「走行1回目は雨で路面が濡れていたが、タイヤが思っていたよりもグリップしたんだ。とにかくミスを犯さないように気をつけて走ったけれど、ヤリスWRCのフィーリングはとても良く、運転が簡単に感じられたよ。トップタイムを記録し、初めて自分がWRCの総合首位になった事に驚いている。素晴らしいマシンを用意してくれたチームに感謝したいね。ラリーは明日からが本当の戦いとなりますが、幸いにして朝がそれほど早くないので、今晩はゆっくりと休んでリフレッシュし、自信を持って明日の戦いに臨みたい」

ヤリ-マティ・ラトバラ:「SS1のように距離の短い市街地SSは、リスクを冒して走っても大幅にタイムを縮めることが難しいので、とにかく注意して走った。重要なのは大勢の人に素晴らしいショーを楽しんでもらえたことだね。1回目の走行は雨でコースが濡れていたため非常に滑りやすく感じたけれど、2回目はかなり乾いていました。長い移動の1日が終わり、明日からが本当の意味での競技スタートになる」

 金曜日は、サービスパークが置かれるレオンの周辺でグラベルステージが舞台となり、今大会最長となる54.90kmのエルチョコラテのステージからスタートする。
(TOYOTA GAZOO Racing WRTプレスリリースより)