WRC2017/02/10

トヨタのラトバラ、スウェーデンをリード

(c)Toyota

 TOYOTA GAZOO Racingのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)がカールスタッドのスーパーSSを制して、ラリー・スウェーデンをリードした。トヨタにとってはこれが復帰後、初めてのベストタイムとなった。

 世界ラリー選手権第2戦のラリー・スウェーデンは木曜日の夜に行われたカールスタッドのスーパーSSで今年も開幕した。夏場は馬車によるトロッティングレースが行われるフェリェスタッド・レース場は、この日のためにアイスバーンのコースへと生まれ変わっており、380馬力のマシンが2台併走で快音を轟かせた。

 ラトバラは、選手権リーダーのセバスチャン・オジエとともに15組目でスタート、ほとんどのドライバーがスペアを1本搭載したのみだが、彼一人2本のスペアを搭載したにもかかわらず、彼はオジエを0.9秒上回り、このアイストラックでの対決を制してラリーをリードすることになった。

「すべて最高だったね。でも、はやる心を抑える必要がありそうだよ! いいリズムで明日も走るつもりだよ。それがもっとも重要だ」とラトバラは語った。

 ラトバラから0.6秒差で初日の2位につけたのはティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)、ここではシェイクダウンで使ったタイヤを使用したため十分なスピードを出すことができなかったと彼は不満を述べたものの、前戦ラリー・モンテカルロで逃した勝利を取り返すべく快調なスタートを切っている。

 3位にはトップから0.7秒遅れのダニエル・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)、さらに0.1秒差でオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)が続き、5番手のオジエもトップからは0.9秒差ときわめて僅差で続いている。

 シェイクダウンでトップタイムを出したマッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタWRC)が6番手、スタートに失敗しながらもクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)が2秒遅れの7番手で続いている。

 また、ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)は干し草のバリアに接触、マシンにはダメージはなかったものの、3.2秒差の12番手にとどまることになった。

 明日の金曜日はもっとも北部のホフ-フィンスコグなど、ほとんどがノルウェーでのステージで争われる一日となる。オープニングステージのレーデンは現地時間7時59分(日本時間15時59分)のスタートとなる。