WRC2017/07/03

トヨタのラトバラ、パワーステージ最速を喜ぶ

(c)Toyota

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラは、ラリー・ポーランドの土曜日にメカニカルトラブルでリタイアする不運はあったものの、最終日のパワーステージを制したことで自信をもって次戦のラリー・フィランドに臨むことができると語った。

 ラトバラは土曜日に優勝争いをしているさなかで突然、マシンをストップ、リタイアすることになった。チームはいまのところ詳細な原因を調査中であるとして公表していないものの、サービスで修理を終えたラトバラは最終日にリスタートを果たしている。

 ラトバラは最終日のすべてのステージでトップ3のタイムを刻み、さらにボーナスポイントがかかるパワーステージの最終ステージでは、2位に4.9秒差をつけるベストタイムを奪い、ボーナスの選手権ポイント5ポイントを獲得することになった。

 ラトバラは総合では22位に終わったものの、オット・タナクがリタイアしたことでドライバーズランキングの3位に浮上してポーランドを締めくくることになった。彼は自身にとって、そしてチームにとっての僕ラウンドとなる次戦フィンランドでも優勝をめぐる戦いに挑むことができることを確信している。

「昨日のリタイアは残念だったが、重要なのは今日、再出走を果たしパワーステージで最速だった事だ。パワーステージのスタート前には集中力を高め、すべてのコーナーやブレーキングポイントを頭の中で再確認しましたが、それが奏功し最大となる5ポイントを獲得できた。選手権争いにとってはとても重要な事だが、クルマはとても速く、次戦以降もライバルと対等に戦えるという自信を得たのは、大きな収穫となった」とラトバラは語った。

 また、ハンニネンにとっても次戦は大事な母国ラウンドとなる。チャレンジングな週末を10位で終えた彼は、フィンランドにむけて気持ちを高めている。

「とても挑戦のしがいのある週末だった。ウェットコンディションとなったコースは非常に難しく、路面が硬いところではまずまずのペースだったが、軟らかくて深い轍(わだち)が刻まれた路面ではかなりタイムを失い、走りに満足できなかったが、それに関しては、今後改善すべき課題だと思っている。次のフィンランドに向けて事前にテストを予定しているし、もっと良い結果を得られることを期待しているよ」