WRC2017/01/21

トヨタのラトバラ、モンテ2日目を終えて4位浮上

(c)Toyota

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 世界ラリー選手権開幕戦ラリー・モンテカルロのデイ2がフランスのギャップを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racingのヤリ-マティ・ラトバラは総合4位に順位を上げた。

 ラリー・モンテカルロのデイ2は、ギャップのサービスパークの北側エリアで6SS/160.80kmが行なわれ、ドライ、ウェット、スノー、アイスというめまぐるしく変化するコンディションのなか、初日を総合9位で終えたラトバラがマイナートラブルやスピンにもかかわらず、徐々にペースと順位を上げて総合4位でデイ2を終えることになった。

 また、SS4が終了した時点では表彰台圏内の3位につけていたユホ・ハンニネンは、SS5でブレーキングミスによりマシンを木にヒット。左フロントサスペンションにダメージを負い、残念ながらリタイアとなってしまった。

 ハンニネンのマシンダメージは最小限だったため、チームはハンニネンのマシンを修復。ハンニネンは、明日のデイ3に再出走を予定している。

トミ・マキネン(チーム代表)
「パーフェクトではありませんが、今日は両ドライバーにとってポジティブな1日になりました。ヤリ-マティは早朝マシンにマイナートラブルが発生し、チームは朝のサービスでその問題解決に時間を要してしまい、セットアップ作業を完璧に行なうことができませんでした。そのため彼は万全とはいえない状態で走ることになりましたが、よく頑張ってくれたと思います。ユホは調子が良かっただけに残念ですが、このラリーでは誰もが簡単にミスをおかしてしまうことを私は理解しています。いずれにせよ、本日の結果によって現在我々がどのレベルにあるのかが分かり、大きな手応えを得ることができました」

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
「いくつかマイナートラブルが発生しましたが、1日を戦い抜きサービスパークに戻ってくることができました。SSのコースコンディションは非常に難しく、コースアウトすることなく最後まで走りきったことに満足しています。ヤリスWRCは走れば走るほど良くなっていき、今日も大きな進化を果たしました。自分たちにとって、今日はとても大切な1日になったと思います」

ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
「SS5のダウンヒルでブレーキングミスをおかし、凍った路面でコントロールを失いマシンを木に当てサスペンションにダメージを負ってしまいました。とても残念ですがダメージは最小限に留まり、メカニックたちのお陰でヤリスWRCは完全に修復されたので、明日のデイ3に再出走する予定です。明日もまた難しいコースなので、正しいタイヤ選択を行い着実に走行したいと思います」

 土曜日のデイ3は、ギャップのサービスパークの南側を中心に全部で5 SS/121.39kmが予定されており、SS終了後モナコへと移動するため、1日の総走行距離は570.72kmとなる。