WRC2017/10/19

トヨタ第二の拠点がエストニアで棟上げ

(c)NOBE

 エストニアはすっかりトヨタの第二の故郷になりつつあるようだ。TOYOTA GAZOO Racingの新メンバーとしてエストニア出身のオット・タナクが加入することが決まっただけでなく、マキネン・レーシングの新しいワークショップの建設がエストニアのタリン郊外で始まっている。

 新しいワークショップの建築設計を請け負っているエストニアのNOBE社は先月、チーム代表のトミ・マキネンや建築関係者らを招き、立ち上がったファクトリーの鉄骨の梁に常緑樹の飾りをして棟上げの式典を行ったことを同社のSNSにおいて報告している。

 マキネンは、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームのベースはこれまで同様にフィンランドのプーポラにおき、主にロジスティックス面の改善のために一部の機能をエストニアに移すと説明してきた。

 写真からもわかるように新ファクトリーは、かなりの敷地面積を誇っており、大きなスパン(柱間隔)の広々とした屋内空間をもっているようだ。トヨタは2018年についてすでに3台のヤリスWRCをフル参戦させることを明らかにしているが、将来的にはエストニアのワークショップでこれらのマシンのプリペアだけではなく、セカンドチームのマシンやカスタマーマシンの製作なども展開できそうなほどのキャパシティをもっている。

 建築中の建物の周囲には安全のためにフェンスで守られているが、そのフェンスは子どもたちが描いたヤリスWRCのイラストレーションにラッピングされており、ファクトリーの完成を地域全体が待ち望んでいる様子がうかがわれる。