ERC2016/09/02

トヨタ86 R3、ERCデビュー戦はERC3選手権2位

(c)TMG

 ヨーロッパ・ラリー・チャンピオンに3度輝いたルカ・ロセッティが、先週末のチェコ・ラリー・ズリーンでトヨタGT86 CS-R3をドライブし、マシンのERCデビュー戦を上々の結果でフィニッシュした。

 チェコのERC3では選手権を争うオペル・ジュニアチームのクリス・イングラムらが優勝を争うなか、ロセッティは初日こそ首位から51秒遅れと出遅れたが、最終的には4つのステージで最速タイムを記録し、優勝したイングラムからは僅か17.8秒遅れの2位を獲得した。

 ロセッティの戦略は、最初の走行で後輪駆動マシンのドライブの方法を学び、2回目の走行でプッシュすることだったが、彼はイベントを通じてこの作戦が上手く行ったことを喜んだ。

「僕は本当にこのマシンのスピードに驚いた。僕たちが2回目のループで記録したタイムは非常に印象的だった」とロセッティは語った。

「初日、多くの泥が出ていて滑りやすいところでは後輪駆動なのでとても難しかった。インターコムの問題もあったが、最終日にはいいペースを見せることができたね」

 トヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)でカスタマー・モータースポーツのプリンシパル・エンジニアを務めるニコ・エイラートは、次のように語った。

「週末を通して1秒1秒を競う非常に厳しいバトルだった。ルカは非常に良い走りで、ステージ毎にマシンに対する自信も増してどんどん速くなっていった。気温が35度以上から一向に下がらない厳しいコンディションだったにもかかわらず、ルカとエレオノーラ(・モーリ)とともに、チームも素晴らしい働きだった。我々は、このハイレベルな競争において表彰台を達成したことを誇りに思っている」