WRC2018/08/16

ドイツのシェイクダウンでトヨタが1-2

(c)Toyota

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 世界ラリー選手権第9戦ラリー・ドイッチュランドのシェイクダウンで、トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのオイット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が2分52.9秒の一番時計を奪い、2年連続勝利にむけて速さを印象付けた。また、チームメイトのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が0.2秒差の2番手タイムで続き、トヨタ勢が1-2でスタートを切ることになった。

 ラリー・ドイッチュランドのシェイクダウンは、昨年の最終日に行われたザンクト・ヴェンデラー・ランドの5.52kmで行われた。ザンクト・ヴェンデラー・ランドは、ザールランドの郊外に広がるオープンで高速なステージであり、スピード抑制とインカットを防止のためにヘイベイルがいくつか配置されている。

 青空が広がるなか、シェイクダウンは朝8時からスタート、Mスポーツ・フォードのセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が1回目の走行ではトップタイムで発進、彼は2回目の走行でも自身のタイムを2.1秒上回るベストタイムを奪い、首位を守ることになった。

 だが、3回目の走行で速さを見せたのはタナク。1回目の走行でオジエから1.2秒差の2番手タイムで続いたタナクは、セットアップを変更した2回目走行では0.3秒差に迫り、さらに3回目の走行ではついに0.6秒差でオジエを抜いてシェイクダウンのトップタイムを奪うことになった。

「僕らは1回走っただけでサービスに戻って、そしてふたたびコースに行ったんだ。かなり長いことターマックで走ってなかった。僕らはラリー・フィンランドの前にテストしたので、このような郊外の道にはいくつかセットアップを変更しなければならなかったんだ」とタナクは語った。

「フィーリングはよかったし、バランスもよかった。セットアップの変更は大きすぎず、まさしくジャストだったよ。バランスは僕が望むものにかなり近かったので、ほんのちょっとファインチューンしただけだ」

 タナクとともにラトバラも1回目の走行のあとでセットアップを変更、彼もまた4回目の走行でオジエを0.4秒上回って2番手タイムで続くことになった。

 オジエは3回の走行で切り上げ、5回の走行を行った選手権リーダーのティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)が0.1秒差の4番手タイムで続くことになった。

 3カ月ぶりにWRCに帰ってきたダニエル・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)は、1回目の走行ではヘイベイルにヒットするトラブルがあったが、4回目の走行でヌーヴィルから0.2秒遅れの5番手タイムで続いている。

 ソルドから0.5秒差の6番手には、エルフィン・エヴァンス(フォード・フィエスタWRC)とともに、1回目の走行でジャンクションをオーバーシュートしたクレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)が同タイムで続いている。

■シェイクダウンタイム
1. O.タナク 2分52.9秒
2. J-M.ラトバラ 2分53.1秒
3. S.オジエ 2分53.5秒
4. T.ヌーヴィル 2分53.6秒
5. D.ソルド 2分53.8秒
6. E.エヴァンス 2分54.3秒
6. C.ブリーン 2分54.3秒
8. E.ラッピ 2分54.7秒
9. M.オストベルグ 2分55.4秒
10. T.スニネン 2分55.9秒
11. A.ミケルセン 2分57.3秒