ヒュンダイ・モータースポーツのボス、ミシェル・ナンダンは今季第4戦目のツール・ド・コルスにおけるティエリー・ヌーヴィルの勝利に完全に満足してはいない。彼は、選手権においてさらに勝利するためにはi20クーペWRCにはさらなる改善が必要となると語った。
ツール・ド・コルスではヌーヴィルが1分近い差をつけてチームに初優勝をもたらし、またチームメイトのダニエル・ソルドももう少しでヒュンダイの1-2を達成しそうなところで最後にセバスチャン・オジエに抜かれて3位となっている。
しかし、ナンダンはヒュンダイの二人が表彰台に立った週末を高く評価しつつも、初日にチームはシトロエンのクリス・ミークの速さの前に苦戦して、オジェとの直接対決も彼のトラブルによって戦いができなかったことを把握しており、今後の選手権においてはさらなるパフォーマンスの改善のために努力する必要性があると感じている。
「最初の2つのイベントで犯した小さなミスがあったとしても、ティエリー(・ヌーヴィル)がやってくれることは分かっていたよ。我々はどんな時でも彼のことをわかっていたし、信じていたよ」とナンダンは語った。
「もちろん今日の勝利は我々にとってすばらしい結果となったが、ターマックにおいてはもう少し改善が必要だということもはっくりした。シトロエンが初日、ターマックで素晴らしいクルマであることを証明していたが、その点で、特に今後に控えているターマックのイベントのためにも、我々が取り組んでいく必要があるのは確かだ。しかし、我々のエンジニアがクルマを改善させるための優れた解決策を見つけてくれることを私は確信している」
ヒュンダイはコルシカの結果、マニュファクチャラー選手権でトヨタを抜いて2位へと浮上、ヌーヴィルもドライバーズ選手権で3位へと順位を上げることになった。
「それでもこれでチャンピオンシップが非常に興味深くなることははっきりした。モンテカルロで開幕した時からそれぞれのクルマの実力が接近していることや、彼ら全員が優れたドライバーであることが分かっていた。シーズンはコンペティティブな戦いになるだろう。これまでの4戦でそれぞれ違う4人の勝者が誕生したことがそれを証明している。本当にエキサイティングな最高に見応えのある選手権になると思っているよ」