WRC2018/04/23

ナンダン、選手権首位の維持へ強い意思

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツ代表のミシェル・ナンダンがチームに対して、ラリー・アルゼンチン(4月26日〜29日)では改善しない限り、WRCマニュファクチュアラー選手権のリードを失ってしまう危険にあると戒めている。

 前回のコルシカのイベントで、ヒュンダイはパフォーマンスで精彩を欠き、ティエリー・ヌーヴィル、ダニエル・ソルド、そしてアンドレアス・ミケルセンはターマックでライバルたちのスピードに水を開けられる形となり、Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームに対してわずかな4ポイントのリードで今シーズン第5戦にのぞむ。

 ナンダンとしては、選手権の戦いの場が、彼のチームが過去にも輝きを見せたグラベルの舞台に戻った時に、そのパフォーマンスが劇的に向上することを期待している。

「我々にはコルシカでの週末が厳しいものとなってしまったが、それでもなんとかポディエムでのフィニッシュ獲得できた。我々がこの状態を維持していくには、アルゼンチンではもっと強力なオールラウンド・パフォーマンスを披露していかなければならない。我々を取り巻く状況は極めて接近した戦いとなっているからね」とナンダンは説明している。

 ヒュンダイにとってアルゼンチンは、2年前にはパワーステージでの手に汗握るパフォーマンスを経てヘイデン・パッドンが制し、そして昨年はヌーヴィルがエルフィン・エヴァンスに0.7秒差で勝利するというWRC史上最も僅差でのフィニッシュの1つとなっている。今週、ナンダンはアルゼンチンでのハットトリック達成を視野に入れている。

 チームは、コルシカと同様の3人のラインナップに再び頼ることになる。彼らは全員ポルトガルでの3日間のプレイベント・テストにも参加している。アマランテ近郊のグラベル道でのプレテストでは、チームはアルゼンチンから投入される計測システムに関連したエンジンのジョーカーを検証することに成功している。

「今度のラリーに向けて、我々はクルマを改良し、アップグレードを施してきたが、我々のライバルたちも、相当にプッシュしていることことも知っている」ナンダンは語る。「再び素晴らしい週末がくるのを、そして我々のアルゼンチンを3連覇も期待しよう。