WRC2022/07/26

ニュージーランドは2023年もカレンダーほぼ残留

(c)RedBull Content Pool

 ラリー・ニュージーランドは今年、10年ぶりに世界ラリー選手権に復帰を果たすが、オーガナイザーは早くも来年のカレンダー入りの話し合いを進めており、WRCプロモーターは交渉が最終段階にあると認めている。

 ニュージーランドは当初、2020年にWRCカレンダーに帰ってくる計画だったが、コロナウイルスの大流行によってキャンセルを余儀なくされており、今季待望のWRC復帰を果たす。

 WRCのプロモーターのイベントディレクターであるサイモン・ラーキンはニュージーランド・メディアの『Stuff』のインタビューにおいて、2年目以降の開催に向けた準備の進捗状況に満足していることを認めており、2023年シーズンも世界のトップドライバーがニュージーランドにやってくる可能性が高そうだ。

「(ニュージーランドの)2023年に関しては交渉の最終段階にある」とラーキンは語っている。「このまま協議が続けば、またここに来ることができると確信している」

「私たちの現在の目標のひとつは、2013年の創業時から象徴的なイベントを復活させることだった。(パンデミックがなければ)2020年にはニュージーランドもその中に入っていただろうし、その後、ケニアとギリシャが復活し、ニュージーランドの実現を待っているところだ」

「2020年の状況は残念だったが、今回の復帰はラリー・ニュージーランドのピーター・ジョンストン(ラリーディレクター)とCEOのマイケル・ゴールドスタインの仕事の集大成だ。私たちは実現を喜んでおり、一回きりの訪問で終わらせてはいけないという思いを常に持っている」

 オセアニア・エリアではニュージーランドとともにオーストラリアがカレンダーの一戦を争っているのは周知の事実である。過去にはローテーションでの開催が現実的な解決策になると思われた時期もあったが、ラーキンは主催側にとっての難しさを理解している。

「2つのイベントを交互に行うことがうまく成り立たないことは、過去の例が証明していると思う。(WRCの開催には)観光当局や政府からの多くの永続的な人的資源と全面的なコミットメントが必要なんだ。このような複雑なイベントローテーションで行うのは得策ではない」

「もちろんオーストラリアに戻りたいが、必ずしもニュージーランドを犠牲にしてはいけない。オーストラリアとは、2024年のシーズンに向けて新しい州政府による新しいラリーについて話をしているところであり、うまくいけばそれが実現するだろう」