WORLDWIDE2017/07/06

ヌーヴィル、アウトグリム・ラリーで高速戦の準備

(c)Hyundai

 先週末のラリー・ポーランドで今季3勝目を飾ったティエリー・ヌーヴィルは、7月14〜15日にフィンランドで開催されるアウトグリム・ラリーにヒュンダイi20クーペWRCで参戦し、今月末に開催されるラリー・フィンランドにむけて準備を行う。

 アウトグリム・ラリーはフィンランドのローカルイベントだが、過去、ラリー・フィンランドの準備として多くのトップドライバーが出場したことがある。歴代優勝者のリストをみても、トミ・マキネン(1993年)、マーカス・グロンホルム(1996年)、ユハ・カンクネン(1998年)といった地元出身のワールドチャンピオンが名前を連ねるだけでなく、1994年にはフランソワ・デルクールがフォード・エスコードRS 4x4で、1997年にはカルロス・サインツがフォード・エスコートWRCでそれぞれ優勝を飾っている。

 選手権リーダーのセバスチャン・オジエまで11ポイント差に迫ったヌーヴィルは、ここで万全の準備を行ってフィンランドに挑むつもりだ。

「フィンランドの世界ラリー選手権の前にこのイベントに出場することは、僕らにとって重要になる。フィンランドの高速グラベルステージはスタートしてすぐにいいリズムを見つけ、全開で挑まなければならない。アウトグリム・ラリーはラリー・フィンランドのこれ以上ない準備なるはずだ」とヌーヴィルは語っている。

 今年のアウトグリム・ラリーには、ヌーヴィルと同じようにラリー・フィンランドに出場する多くのドライバーが出場することがすでに発表されている。TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラムにて欧州で修行中の勝田貴元と新井大輝(フォード・フィエスタR5)、ラリー・ポーランドでWRC2初優勝を飾ったオーレ・クリスチャン・ヴェイビー(シュコダ・ファビアR5)、地元フィンランドからはフューチャー・ラリースター・オブ・フィンランドに選出された23歳のヤリ・フットネン(シュコダ・ファビアR5)といった強力なメンバーが、フィンランドの前哨戦を争うことになる。

 アウトグリム・ラリーのエントリーは7月4日に締め切られたものの、いまのところ最終的なエントリーリストは発表されておらず、さらなるトップドライバーのエントリーも噂されている。