WRC2021/12/05

ヌーヴィル、アクシデントでテストが中止

(c)twitter/unknown

 ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルとコドライバーのマルテイン・ウィダーゲは、土曜日のテストでクラッシュし、二人は病院に搬送されることになった。

 ヒュンダイの新しいi20 N Rally1のテストは先週月曜日からフランス東北部のヴォージュ地方で2日間にわたって行われた後、大雪に見舞われたことからフランスの南西部のオクシタニー地方に移動して金曜日から作業を再開していた。

 トゥールーズ近郊のテストは、金曜にオイット・タナクが行ったあと、土曜日にヌーヴィルに引き継がれたものの、彼はかなり雨によってウェットコンディションとなったコースを外れて谷底に転落することになったという。

 ヒュンダイ・モータースポーツは、この事故についてすぐに次のように伝えている。「ティエリー・ヌーヴィルとマルテイン・ウィダーゲは、今日、i20 N Rally1のテスト中に道路を外れることになった。クルーは無事で、レスキュー隊がすぐに現場に駆けつけ、マルテインの肩の怪我を治療した。クルーは病院に向かっており、さらなる診察を受けている」

 オクシタニーの地方紙フランス・ブルーによると、ヌーヴィルのマシンはラバスティド・ルエルーの道路を外れ、約30メートルの渓谷を滑り落ちて、メルロスー川に転落したとのことだ。

「すでにチームはクルーが安心であるというニュースを伝えている。ティエリー・ヌーヴィルとマルテイン・ウィダーゲはヘリコプターで病院に搬送され、検査が行われている。マルテインは左鎖骨を損傷しており、モンペリエの病院で一晩を過ごしたあと、ベルギーの自宅に戻って手術をする必要がある。また、ティエリーは無傷で、検査のあと解放されている」と同紙は伝えている。

 現地で撮影された写真を見るかぎり、マシンのダメージは衝撃の激しさを物語っているが、2022年仕様のマシンに搭載された新しいセーフティセルのおかげでこれ以上の大事には至らなかった。またマシンは水かさの増した川に落ちて水没したにもかかわらず、ハイブリッドシステムの高電圧がクルーの健康に悪影響を与えなかったことは重要なニュースだ。