WRC2021/01/16

ヌーヴィル、ジルスールとのコンビ解消を衝撃発表

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルは、ラリー・モンテカルロのスタートを一週間後に控えた金曜日、長年にわたってコドライバーを務めてきたニコラ・ジルスールとのコンビを解消するという衝撃の発表をすることになった。

 ヌーヴィルは2011年のラリー・モンテカルロでクラッシュしたあと、それまでコンビを組んできたニコラ・クランジェとのコンビを解消して以来、およそ10年にわたってジルスールと組んできた。二人はこれまでに111戦のWRCに出場し、2014年のラリー・ドイッチュランドでの初優勝をはじめ13回の勝利をすべてともにしてきた。

 驚くべきことに、ヌーヴィルはジルスールとともに日曜日に南フランスにおいてモンテカルロのためのプレイベントテストを走っており、ディフェンディングウイナーとして2年連続の優勝を目指すための準備を行ったかに見えたが、そのわずか5日後に今回、突然の発表が行われることになった。

 ヌーヴィルは、ラリー・モンテカルロでは、ベルギー出身の4歳年下の28歳のマルタイン・ウィダーグがコドライバーを務めることを発表している。

 ウィダーグは以前、2019年のモンツァ・ラリーショーでヒュンダイのチームメイトであるクレイグ・ブリーンのコドライバーを担当したほか、ベルギー王立自動車クラブ(RACB)がスポンサーするベルギー・ナショナルチームのギヨーム・ド・メヴィウスのコドライバーを務めていたこともある。ヌーヴィルもベルギー・ナショナルチームの出身だ。

「シーズンのスタートを前にいくつか変更がある。コドライバーシートにマルタイン・ウィダーグを迎えてシーズンをスタートすることになった」とヌーヴィルはFacebookでコメントした。

「一緒に過ごした10年間、素晴らしい思い出を作ってくれたニコラ・ジルスールに感謝したい」

 ジルスールは、ヌーヴィルのFacebookの投稿に反応し、「いまの気分は驚いている」の絵文字ラベルを付けてコメントしており、彼にとってもまた突然の決定だったことを明かしている。

「これは彼の選んだことだ。僕らは一緒に素晴らしい冒険をした。残念ながら、僕らは再び、それぞれを生きていくことになる」