WRC2017/06/09

ヌーヴィル、スーパーSSを制してイタリア首位発進

(c)Hyundai

 2017年世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・イタリア・サルディニアは木曜日の夕刻に行われたイッティリ・アレーナ・ショーで開幕、ディフェンディングウィナーのティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)がベストタイムを奪ってラリーをリード、Mスポーツ・ワールドラリーチームのオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)が0.2秒差で続く展開となっている。

 昨年に続いてオープニングSSとなったイッティリ・アレーナ・ショー。サッサリ近郊に以前からあったモトクロス・サーキットのコースにウォータースプラッシュなどを設けて改良したもので、わずか2kmと短いステージだったため、上位7台が1秒差にひしめく拮抗したスタートとなった。しかし、そんななかでも速さを見せてラリーリーダーに立ったのは、昨年のサルディニアで優勝を飾っているヌーヴィルだった。

「楽しんで走ることができた。クルマの調子もとてもいいよ。スタートのステージとして雰囲気はよかった。とてもフレンドリーな観客だね」とヌーヴィルはマシンにも手応えを感じているようだ。

 タナクは、ウォータースプラッシュのあとワイパーがスタックしたため視界に苦しんだものの、シェイクダウンで一番時計を奪ったダニエル・ソルドを0.2秒上回り、2台のヒュンダイi20クーペWRCの間に割ってはいる形で2位につけることになった。

 0.5秒差の4位にはDMACKワールド・ラリーチームのエルフィン・エヴァンス(フォード・フィエスタWRC)、5位にはヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)とともに選手権リーダーのセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が0.9秒差の5位で続くことになった。

 DMACKからミシュランに使用タイヤを戻した7位のマッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタWRC)の後方には3台のシトロエンC3 WRCが続くことになったが、スポットで参戦するアンドレアス・ミケルセンがクリス・ミークに0.1秒上回り、シトロンの最上位となる8位で続くことになった。9位にミーク、10位にクレイグ・ブリーンが続いたあと、11位のヤリ-マティ・ラトバラを先頭にして13位までをトヨタ・ヤリスWRCが占めることになった。

 ラリーカーはこのあとサルディニア島の東部にあるオルビアに移動、ブリン桟橋のパルクフェルメでオーバーナイトホルトとなったあと、金曜日の朝はタイヤ交換のみでのクラシックステージ、テッラノーヴァへと向かうことになる。