WRC2017/08/17

ヌーヴィル、ドイツのシェイクダウンで一番時計

(c)Hyundai

 ラリー・ドイッチュランドのシェイクダウンで、ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)が2分25.8秒のトップタイム、シトロエンからの3戦目のラリーに挑むアンドレアス・ミケルセン(シトロエンC3 WRC)が0.9秒差の2番手タイムにつけることになった。

 ラリー・ドイッチュランドのシェイクダウンは、新しいボスタールゼーのサービスに近いアイヴァイラー・ステージ(4.09km)で行われた。2日間のレッキと同様に青空が広がる朝を迎えることになったが、先週までかなり雨が降ったために路肩はかなり湿っており、ラリーカーが走行するたびに泥がかき出されることになり、後方からのスタートほど悪条件での走行を強いられることになった。

 選手権リーダーとしてヌーヴィルが一番手でコースイン、もっともクリーンなステージで走った彼が1回目の走行におけるベストタイムを奪って発進することになった。これにミケルセンが0.9秒差の2番手タイムで続くことになり、ヌーヴィルに続いて2番手のポジションで走行したセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)は、路面に泥がかき出されたコーナーでリヤをスライドさせてしまいタイムをロス、1.2秒差の3番手タイムで続くことになった。

 選手権で遅れをとっているシトロエン勢は後方からのスタート順にもかかわらず、好タイムを並べることになった。首位から2.4秒差の4番手タイムはクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)、チームメイトのクレイグ・ブリーンが5番手につけることになった。6-7番手にはヤリ-マティ・ラトバラとユホ・ハンニネンの2台のトヨタ・ヤリスWRC、ヒュンダイのダニエル・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)が8番手タイムで続いている。

 多くのラリーカーの走行で路面にはますます泥だらけとなり、シェイクダウンの1 回目の走行でトップタイムを奪ったヌーヴィルでさえ2回目の走行では6.2秒をロス、オジエは2回目の走行ではヌーヴィルを0.1秒上回るベストタイムだったものの、ベストタイムを更新するどころか、自身のタイムからも2.9秒遅れのタイムとなっている。

 シェイクダウン2回目以降の走行においてタイムを更新できたのはオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)とヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)というターマックを苦手としている二人のみだけであり、タナクはシェイクダウンで9番手、パッドンは11番手にとどまることになった。

■シェイクダウンタイム(P1ドライバー)
1. ティエリー・ヌーヴィル 2分25.8秒
2. アンドレアス・ミケルセン 2分26.7秒
3. セバスチャン・オジエ 2分27.0秒
4. クリス・ミーク 2分28.2秒
5. クレイグ・ブリーン 2分29.1秒
6. ヤリ-マティ・ラトバラ 2分29.5秒
7. ユホ・ハンニネン 2分30.0秒
8. ダニエル・ソルド 2分30.1秒
9. オット・タナク 2分31.8秒
10. エルフィン・エヴァンス 2分32.4秒
11. ヘイデン・パッドン 2分33.4秒
12. エサペッカ・ラッピ 2分34.4秒