WRC2022/05/29

ヌーヴィル、フラストレーションが高まる

(c)Hyndai

 ヒョンデ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルは、走っても走ってもライバルに届かないどころか少しずつ引き離されていると感じており、現在の状況にフラストレーションを抱え始めていることを認めている。

 ラリー・デ・ポルトガルの金曜日にトップ争っているさなかにドライブシャフトのトラブルに見舞われた彼は、ステージ終了後にスマートフォンを取り出し、その問題の原因となったロードセクションでナックルのボルトが外れて脱落したホイールの写真をWRCテレビカメラクルーに自発的に見せ、ハンドルを叩いて悔しがった。

「見てくれ!」と彼は語った。「ロードセクションでホイールを失い、なんとか直したが、ドライブシャフトが壊れてしまったんだ。くそ!」

 ヌーヴィルは一日が終わるころには落ち着いていたが、まだ悔しい気持ちを露わにしていた。

「トップ争いに加わることができたはずなのに、またしても技術的な問題に見舞われた。これ以上、一生懸命に走ったことはなかっただけに非常に悔しい。正直なところ、これ以上は無理だ」

 ヌーヴィルは、チームメイトのタナクが「そのすべてを改善する必要がある」と不満を述べたことを聞くと、「そうだと思う」と認めながも、チームメイトの考えとは異なる考えがあると慎重に語っている。

「やるべきことがあるあるのは確かだけど、マシンは快適だし、スピードもある」とヌーヴィルは語った。

「しかし、問題によってペースが落ちたら、それはよくないことだ。すべてを出し切っても、信頼性がなければどうしようもない。でも、その差はどんどん大きくなっている。表彰台はこれまで2回だが、問題がなければもっと取れたかもしれない、それがフェアな評価だ」