WRC2022/12/06

ヌーヴィル、BMW M3を駆ってスパで総合6位に

(c)WRC Promoter/wrc.com

 ヒョンデ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルはヒョンデi20 N Rally1からBMW M3にスイッチし、先週末のスパ・ラリーで総合6位に入賞し、ベルギーのラリーファンを魅了した。

 ヌーヴィルが後輪駆動のクラシックマシンをドライブしたのは初めてだったが、LifeLiveのリバリーを施されたマシンにすぐに馴染んだようだ。スパサーキットとその周辺を走るイベントは、冬型の天候に見舞われ、いくつかのステージで雪が積もった。

 先月WRC最終ラウンドのラリー・ジャパンで優勝したヌーヴィルは、マシンとコンディションの両方を掌握し、5分以上の差をつけてクラス優勝を果たすとともに、最新の4輪駆動のマシンを相手に総合6位でフィニッシュした。

「このラリーには楽しむために参戦し、間違いなく楽しんだ。この機会を実現してくれたLifeLiveに感謝したい」とヌーヴィルは語った。

 また、元シトロエン・レーシングのファクトリードライバーで、イープル・ラリー・ベルギーでクラス優勝したステファン・ルフェーブルは、すでに前戦のラリー・ドゥ・コンドロスでベルギー・ラリー選手権のタイトルを獲得していたが、最終ラウンドのスパでシーズン7勝目を飾って王座に花を添えている。

「信じられないようなシーズンだった」とルフェーブルは語った。「この1年で沢山のことを成し遂げ、素晴らしい形で締めくくることができた。マシンは時計仕掛けのように正確に動いてくれた」

 ラリー・ジャパンWRC2の勝者であるグレゴワール・ミュンスターは、ヒョンデi20 Rally2を駆り、ルフェーブルから20秒遅れの2位でフィニッシュした。ヌーヴィルの元コドライバーだったニコラ・ジルスールとの新コンビで選手権に挑んだジーノ・バックスはスパではシェイクダウンのクラッシュに見舞われ、肋骨に痛みを抱えて本番をスタート、一時3位につけていたものの痛みがひどいことから棄権を選んでいる。それでも彼は選手権を2位でフィニッシュしている。