ハンコックは、アクロポリス・ラリー・ギリシャにおいて、グラベル用のハードタイヤ、「ダイナプロR213W WRC3」をメインタイヤ(ファースト・チョイス)に、ソフトタイヤの「ダイナプロR213W WRC7」をオプションとして供給する。
ハンコックのグラベルタイヤ「ダイナプロR213」は、3月のサファリ・ラリー・ケニアでデビューしたが、非常にパンクが多かったことからラリー・デ・ポルトガルではさらに堅牢さを高めたアップデート仕様の「ダイナプロR213W」を投入している。タイヤは大きなブロックをもつパターンに変更されており、ラリー・イタリア・サルディニアもパンクがそれほど問題になることはなかった。
ギリシャの路面はシーズンでもっとも過酷でさらに高温となることから、ハンコックは高度な耐熱性と耐摩耗性をもつハードタイヤ、「ダイナプロR213W WRC3」をメインタイヤに指名、ソフトタイヤの「ダイナプロR213W WRC7」をオプションとして用意する。
ギリシャではメインタイヤのハードがRally1の各ドライバーには28本用意され、オプションのソフトは8本が割り当てられるが、各ドライバーは規定に従って事前申告でオプションのソフトを8本から12本に増やすことも可能となっている。ソフトについては一回目のループのルースグラベルが覆う路面でも有効だが、硬い岩盤が露出したような衝撃が懸念される路面でのタイヤの破損についてはハードよりソフトのほうが耐久性があるとハンコックでは説明しており、難しいチョイスとなりそうだ。
タイヤの総使用数は、Rally1カーは、シェイクダウンを含めてポルトガル以降いつもの28本ではなく36本が認められる。その他の車両の場合は26本となっていたが、Rally2カーに関してはギリシャでは30本に増やされている。