WRC2026/01/23

ハンコック、スノータイヤの溝を急遽追加

(c)FIA

  
 今年で94回目を迎えるラリー・モンテカルロは、WRCカレンダーの中でも最も予測困難なイベントの一つとして広く知られており、フレンチアルプスの麓のステージは、ドライターマック、ウェットターマック、あるいはスノー、シャーベット、アイスといった路面をもち、しかもそのコンディションは一定ではなく常に変化する。そのため、タイヤの選択が勝敗を左右することも多い。

 ハンコックは2026年のラリー・モンテカルロに向けて、ターマック用のラリータイヤ「Ventus Z215」の、ソフトタイヤの「Ventus Z215 WRC7」とスーパーソフトタイヤの「Ventus Z215 WRC9」を投入する。

 また、モンテカルロのウィンターコンディションのターマックのために投入されるスノータイヤの「Winter i*cept SR20」のWRC05モデルにはスタッド付きとスタッドなしの2種類が用意される。

 ラリー・モンテカルロは週末にかなり雪が降る可能性があることから、スノータイヤのパターンには急遽、ハンドカットによってアップデートがほどこされることになった。トレッドのイン側とアウト側のブロックに斜めに切ってあった溝はセンター部にも伸びるように溝がカットされ、雪道でのグリップ改善と排水性を高めている。写真の赤色部分が新たにカットが追加されたところだ。溝の巾は6.1mm、深さは9.5mmで、カットはヒョンデのエンジニアによってのみ行われ、チームやクルーが加工することは認められていない。

 ソフト、スーパーソフトはそれぞれ各ドライバーとも24本ずつ、またスノータイヤはスタッド付きが24本、スタッドなしが12本、合計84本が用意されており、そのうち38本を使用することが可能となる(シェイクダウンを含む)。

 ターマック用のスタッド付きスノータイヤに使用されるスタッドについては、1本あたり全長最大15mm(最大許容差:0.5mm)、最大径6.5mm(許容差を含む)、スタッドの表面からの突出量最大2mm、重量最大2gと定められており、タイヤ径の10cmあたり最大で12本の装着が可能となっている。

 シーズン開幕のモンテカルロに向けて、ハンコックは最新のトップレベルモータースポーツテクノロジーを組み込んだターマックおよびスノーラリータイヤを提供し、安定した競技をサポートすることを約束している。

「乾いたターマックから滑りやすい雪道まで。ミスは許されません。伝説のラリー・モンテカルロが新たなシーズンの幕開けを飾ります。雪道とヘアピンカーブが織りなす過酷なレースは、あらゆるスキルを問うものです」

「タイトコーナーから滑りやすいセクションまで、あらゆる場面で絶対的なコントロールが求められます。ハンコックのVentus Z215とWinter i*cept SR20は、スタッド付きとスタッドなしの両方のバリエーションをもち、グリップ、精度、そして極限のコンディションを制覇するために設計されています」

「ラリー・モンテカルロは、その多様で複雑なコンディションで知られています。そして、いつものように、モンテは変化に富んだ、難しいコンディションをもたらすことになりますが、こうした刻々と変化するコンディションが、ラリーの難易度を大きく高めている。クルマのセットアップとタイヤ選択は各チームにとっては特に難しいものとなるだろう」