RallyCross2016/07/04

バックルドが2連勝、ローブが2位表彰台

(c)FIAWorldRallycross.com

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 世界ラリークロス選手権第6戦スウェーデンのファイナルレースが3日に行われ、フーニガンレーシングのアンドレアス・バックルド(フォード・フォーカスRS RX)が前戦ノルウェーRXに続いて2戦連勝を飾った。

 バックルドは土曜日に行われたQ1こそサスペンションを壊してリタイアしたものの、そのあとはQ2 、Q3と連続して2番手を奪ったあと、Q4ではトップタイムを叩きだして予選2位となっていた。

 その勢いを維持したままセミファイナルを制したバックルドはファイナルレースをポールポジションからスタートするもの、フロントローからスタートしたティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)の先行を許し、早くもジョーカーラップを選択することになる。ハンセンは1コーナーをトップでクリア、チームメイトのセバスチャン・ローブ(プジョー208 WRX)がそれに続き、チーム・プジョー・ハンセンの2台がレースを引っ張る展開となった。

 昨年のドライバー選手権で2位となったハンセンは、今季、優勝から遠ざかっていたものの、素晴らしい走りで念願の初勝利に近づくかにみえたが、最終ラップでジョーカーを選択したハンセンが柔らかいグラベルでタイムをロスしてコースに戻ったときには周回を重ねるごとにペースアップしてきたバックルドがリードを奪い首位に立つ。

 ハンセンはなんとか逆転のチャンスを狙ってバックルドのイン側に潜りこもうとするものの、最終コーナーで駆動系のトラブルに見舞われてスロー走行、バックルドが逃げ切って優勝を飾ることになった。ハンセンはなんとかフィニッシュするもチームメイトのローブに抜かれて3位でフィニッシュすることになった。

 ローブはQ1でトップタイムを奪うなどじょじょに世界ラリークロス選手権になじんできたことをうかがわせる週末となったが、第3戦ベルギーRXに続いて見事、2度目の2位ポディウムを獲得することになった。

 予選ではトップの速さをみせたフォルクスワーゲンRXスウェーデンのヨハン・クリストファーソン(VWポロRX)は、セミファイナルでのジョーカーでの遅れによりファイナルを2列目のグリッドから出走、ファイナルでは一時ローブを捕らえて2位に浮上するもパンクによって遅れ、チームメイトのアントン・マルクルンド(VWポロRX)に抜かれて5位に終わっている。

 予選5位からファイナルに進んだEKS RXチームのマティアス・エクストローム(アウディS1 RX)はメカニカルトラブルで3周目にリタイアとなったものの、ペター・ソルベルグを5ポイントリードしてドライバーズ選手権のトップをキープしている。

 ソルベルグはQ1のクラッシュで初日を15位で終えることになり、セミファイナルの進出が危ぶまれたものの、Q3ではトップタイム、Q4でも3番手を奪い、見事に3位でセミファイナルに駒を進めることになったが、5周目のジョーカーラップをミスしてファイナル進出を逃している。

 また、オルスベルグMSEのニクラス・グロンホルム(フォード・フィエスタST)は予選10位で初めてセミファイナルに進出したものの、1コーナーでアウト側に押し出されてしまい、初ファイナルの夢は叶わなかった。