ヘイデン・パッドンは、オーストラリア・ラリー選手権デビュー戦優勝を前にしてカンガルーと衝突してリタイアとなった。
パッドンはヨーロッパ・ラリー選手権で2023年と2024年に2年連続でタイトルを獲得してきたが、今年は再びERC連覇を目指さず、オーストラリア選手権のタイトルに挑む計画だ。
オーストラリア選手権は3月21〜23日に開催されたラリー・オブ・キャンベラで今シーズンが開幕、オーストラリア・チャンピオンのハリー・ベイツ(トヨタGRヤリスRally2)がSS2のコースオフでタイヤを失ってデイリタイアを喫する波乱のなか、パッドンはスタートオーダーセレクションで1番手スタートを選んだにもかかわらずじょじょにペースをアップ、最終的にルイス・ベイツ(トヨタGRヤリスRally2)を 29.7 秒引き離して、初日にヒート1優勝を飾ることになった。
しかし、日曜日のヒート2は最悪の結果が待っていた。パッドンは最初のステージの高速コーナーでカンガルーを避けることができずにラジエーターを破損、ハリー・ベイツが弟のルイス・ベイツとの接戦を制してヒート2に勝利している。しかし、総合優勝したのは2つのヒートとも2位でフィニッシュしたルイス・ベイツだった。
「僕らは初日、道路を掃除しなければならず、おまけに間違ったタイヤを選んだため、朝は最高のパフォーマンスできなかった。そのことを考えると、ヒート1で優勝できたことは良いボーナスだった」とパッドンは語った。
「しかし、モータースポーツでは、不運なことが時々起こる。しっかりした結果で選手権のいいスタートを切ったが、日曜日は最初のステージでカンガルーの群れに遭遇した。クレストを時速160kmで走っていたので、道路の真ん中にいるカンガルーを避ける方法はまったくなかったよ」
次のオーストラリア選手権は5月にパースで開催されるフォレスト・ラリーとなる。