WRC2019/08/16

パパになったヌーヴィル、ホーム戦へ強いやる気

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルは、先月、パパになったことでホームイベントともいえる来週のラリー・ドイッチュランドでは限りなくいい結果を求める気持ちがさらに高まったと語った。

 ヌーヴィルは先月、デボラ夫人との間に長女のカミーユちゃんが誕生している。彼はパパになったからといって選手権へのアプローチが保守的になることはなく、ホームラリーにさらなるモチベーションを与えると語った。

「僕のホームへのモチベーションは常に高いものだ。たしかに父親になることで僕にとっては新しい人生の段階となる。しかし、私たちはそれを非常にうまくマネージメントすることができるし、さらにいい結果につなげることが出来ると思う。僕はこれで守りに入ったアプローチをすることはない、それだけは間違いない」

 ヌーヴィルは現在、ドライバーズ選手権では25ポイント差の3位につけており、ドイツでは最初のステージから攻めるつもりだと語った。

「ドイツでは、最初のステージから攻める必要がある。ここはスプリントイベントのようなものだ。長いミリタリーエリアのステージを除いて、ルートは通常比較的短く、本当に完全に攻撃しなければならない。常に新しい要素とバリエーションがステージにはあるが、ほとんどのトップドライバーはコースをよく知っており、長年にわたってさまざまな方向でステージを走ってきた。これは、非常に限界に近づくことができることを意味する。そして、あなたがここでトップを争いたいならば、それをしなければならない」

 ヌーヴィルが生まれたベルギーのザンクト・フィートはドイツとの国境に近い街であり、ラリー・ドイッチュランドの北部ステージとは非常に近く、ベルギーから大勢のファンが押しかける。彼は、ドイツではファンが特別なチカラになると語った。

「ここの雰囲気が僕は大好きだし、初めて世界ラリー選手権で優勝したのもこのラリーだ。僕はブドウ畑やここの美しい景色や雰囲気が大好きなんだ」とヌーヴィル。

「きっと今年も僕たちをサポートするためにベルギーから多くのファンがくるだろう。そして僕の家族もそのなかでラリーを観るだろうね。彼らは通常、ファンクラブと一緒に歩いている。WRCの最中は忙しくて会うことはないが、ドイツでは終わったら、すぐに家族との生活に戻ることができるよ」