WORLDWIDE2018/08/27

ヒギンズがARAオージブウェで優勝、ブフィエが2位

(c)SUBARU Rally Team USA

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 8月24〜25日にミネソタ州のデトロイト・レイクスで開催された2018年アメリカ・ラリー・アソシエーション選手権シリーズ(ARA)第5戦のオージブウェ・フォレストラリーでスバル・ラリーチームUSAのデビッド・ヒギンズ(スバルWRX STI)が今季4勝目を飾って、チャンピオンに王手をかけた。

 開幕の4戦のうち3勝を挙げて選手権をリードしていたヒギンズにとって、オージブウェ・フォレストラリーはけっしてラクな展開にならないことはライバルの顔ぶれを見ても明らかだった。スバル・ラリーチームUSAから今季2戦目の出場が決まったトラヴィス・パストラーナは、昨年のこのラリーで優勝を飾ってARAシリーズ王者に輝いた経験をもっており、ヒギンズにとってはチームメイトが最大のライバルになると考えられていた。しかし、パストラーナはSS1のコース脇におかれたコンクリートバリアに激突して早々とリタイアとなってしまった。

 SS1でベストタイムを奪ってラリーの主導権を握ったのは、グリーンAPUラリーチームの三菱ミラージュ・プロトでスポット参戦するブライアン・ブフィエだ。数々のワークスチームを渡り歩いてきた彼は6月に開催されたイープル・ラリーで腰椎を骨折する重傷を負ったが、久々にここで復帰戦を戦うことになったが、いきなりケガからの完全回復をアピールすることになる。

 しかし、SS2以降はヒギンズが速さをみせて、SS7まで6連続でベストタイムを奪取、ブフィエもすべて2番手タイムで食い下がったがヒギンズが71秒をリードして金曜日の初日を折り返すことになる。

 最終日もヒギンズはクリーンでミスのない走りで首位をキープ、ブフィエも3つのステージでトップタイムを奪ってみせたが、最終的に1分52.2秒差をつけたヒギンズが圧勝を飾っている。

 ヒギンズは、3位でフィニッシュした選手権2位のジェフ・シーホーン(スバルWRX STI)へのリードをさらに広げ、次戦のアイダホでチャンピオンを決める可能性がでてきた。

「素晴らしいラリーになったね。全開で攻めることができれば、いつでももっと楽しむことができるが、十分なリードをしていればラリーをマネージメントすることが重要になる」とヒギンズは語った。

「(コドライバーの)クレイグ(・ドリュー)と僕は集中できたし、スバルも完璧だった。チームのいい仕事に応えることができてよかった。ポイントをさらに加えたことはよかったし、次戦のアイダホを楽しみにしている」

 ARA次戦のアイダホ・ラリー・インターナショナルは9月15〜16日に開催が予定されている。