WORLDWIDE2017/08/27

ヒギンズとパストラーナが米最終戦で激突へ

(c)subaru.com/rally

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 スバル・ラリーチームUSAのデビッド・ヒギンズとトラビス・パストラーナは、今週末に行われるオジブエ・フォレストラリー2017でアメリカ・ラリー・アソシエイション(ARA)ナショナル・チャンピオンシップの初王者を巡って対決する。

 2017年からアメリカの新シリーズとしてスタートしたARAナショナル・チャンピオンシップもこれが最終戦、これまでの5戦を終えてヒギンズが100ポイントでリード、パストラーナが95ポイントで続いている。選手権は全6戦のうちベスト5戦のポイントで争われるためパストラーナにとっては勝利が絶対に必要となり、それが果たせなければヒギンズのタイトルが決まることになる。

 また、パストラーナが優勝してヒギンズが2位になった場合には選手権は同ポイントとなり、その場合はシーズン全体のステージウィンの多い方が王者となる。

 6年連続してラリー・アメリカ選手権のチャンピオンに輝いたヒギンズは、新しいARAナショナル・チャンピオンシップでも3勝を飾って優位にシーズンを進めてきたが、この最終戦でも勝利で新シリーズ王者を狙う。

「このラリーを楽しみにしているし、体重も5.5kg落として準備も万端だ」とヒギンズは語った。

「オジブエ・フォレストラリーは、スノーラリーを除けば僕の一番好きなイベントだが、いつものようにダストが問題にならないことを願うよ。選手権のことは考えず、スバル・ラリーチームUSAのWRX STIのドライブをただ楽しみたい。そしていつもどおりに勝利を狙うよ」

 いっぽうパストラーナは、前戦ニューイングランド・フォレストラリーで、初日、ジャンプのあとの激しい衝撃でコドライバーのロビー・デュラントが背中を負傷、コドライバーの経験をもつチームのマーケティングディレクターを務めるグジェゴシュ・ドルマンが急遽最終日に代役を務めることが認められ、劇的な勝利を飾ることになった。ぎりぎりでタイトルの可能性を残して最終戦に臨むことになったパストラーナは、最終戦で復活したデュラントとともに打倒ヒギンズを目指す。

「デビッド(・ヒギンズ)とクレイグ(・ドリュー)は今年もチームをリードしたが、僕とロビー(・デュラント)も(第2戦の)オレゴン・トレイル・ラリーでうまくやることができたし、そのほかのイベントでの不運もあったがうまく接戦に持ち込むことができた」とパストラーナ。

「メイン州で行われた前戦のフォレスト・ラリーでは、もしロビーが負傷しなかったとしても、デビッドがホイール破損に見舞われなければ、ラリーがどんな結果になったか分からなかっただろうね。僕らは快調だと感じていたし、彼が負傷する前に中断した状況に戻って戦いを続けられると願っている」

「オジブエのステージでは十分に楽しみ、ピンチになってもベストを尽くすよ。最初のステージの最初の1マイルから僕とロビーはフルアタックで攻める。ダストや風、路面次第ではそうした偶然のチャンスに基づき最初から状況は大きく変わるが、長いラリーなので最後まで夢を失わずに集中していくよ」

 オジブエ・フォレストラリー2017は8月25〜26日に15SS/およそ240kmで争われる。