WRC2018/08/11

ヒュンダイ、ターマックの進化に楽観的

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツ代表のミッシェル・ナンダンは、一年前のADACラリー・ドイッチュラントがチームとティエリー・ヌーヴィルにとって試練の結果になったことを忘れてはいない。しかし、彼は8月16日から19日に開催される今年のドイツについてはチームが最善のパフォーマンスを発揮できることを確信している。

 ヌーヴィルは昨年のドイツをセバスチャン・オジエと選手権で同ポイントで並んだ状況で迎えていたが、パンツァープラッテで不運なことにサスペンションを破損してリタイアとなり、選手権のイニシアティブをふたたびオジエに掌握されることになった。

 ヒュンダイは最も最近のターマックイベントであった3月のツール・ド・コルスで、ヌーヴィルが激しいアンダーステアに悩まされるなど困難を抱えたが、ナンダンは、ラリーの後にチームはターマックでのその貧弱なパフォーマンスを繰り返すことはしないと語り、改善を誓っていた。

 ナンダンは、最近のサスペンションとディファレンシャルのアップグレードによってi20クーペWRCのターマックにおけるパフォーマンスが大幅に進化したと信じている。

「我々はシーズン序盤のコルシカでターマックのパフォーマンスに苦労したため、この分野で進歩を遂げるためにi20の開発テストを実施した」とナンダンは説明した。

「我々はマシンのバランスを改善するため、サスペンションの部品とディファレンシャルに焦点を当てて作業をしてきた。我々はより確実なパフォーマンスを披露したいが、より競争力を持つことができるだろうと非常に楽観的だ」

 ヒュンダイは、2014年のドイツではヌーヴィルとソルドが1-2を達成し、WRCに参戦後の初勝利を挙げている。ヌーヴィル、ダニ・ソルド、アンドレアス・ミケルセンの3台体制で挑む今年のドイツで、ヒュンダイはドライバーズ選手権とマニュファクチャラーズ選手権のリードをさらに一歩広げることを目標としているが、ナンダンは最近の5日間のテストによって、チームがふたたびドイツの勝利に近づくことができることを期待している。

「ラリー・ドイッチュラントは我々にとって重要なイベントだ。過去のシーズンからたくさんの良い思い出を作り上げてきた」とナンダンは語った。

「ステージの組み合わせは独特で、他のラリーとは全く異なるアプローチが必要だ。我々が直面するステージのユニークな組み合わせのために、このラリーに先立ち、我々はより集中的な5日間のテストを行った」