WRC2016/10/05

ヒュンダイ、ヌーヴィルとの2年契約を発表

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは5日、ティエリー・ヌーヴィルと契約に2年間延長したことを発表した。これによって来季のチーム布陣は、ヌーヴィル、ヘイデン・パッドン、ダニエル・ソルドの3台での体制となることが正式に決定した。

 ヌーヴィルは2013年11月にヒュンダイへの移籍を発表、2014年開幕戦からヒュンダイとともに参戦を開始、同年のラリー・ドイッチュランドでの初優勝をチームにもたらし、今年のラリー・イタリア・サルディニアでは2シーズンぶりに2勝目を飾っている。

 一時は、シトロエンへの移籍も噂されたヌーヴィルだが、ヒュンダイに残留することがもっとも理にかなった決定だったと述べている。

「ヒュンダイ・モータースポーツとさらに2年の契約の結んだことを嬉しく思う。それに代わるオプションもあったが、このチームに残ってこの勢いを持続することがもっとも論理的にあっている決断だったと思う」とヌーヴィルは語った。

「2017年はWRCにとっても新しい時代となる。僕らはチームのWRCデビュー以来いっしょに特別な瞬間を共有してきた。ドイツにおける私たちの勝利は僕のキャリアにおけるハイライトの一つだ。新しいマシンによる来シーズンは、よりいっそう野望のターゲットとなる。次の章でなにが起きるのかワクワクしているよ」

 ヒュンダイ・モータースポーツ代表のミシェル・ナンダンは、ヌーヴィルの決定を心から喜ぶとともに新しいWRカーの開発にさっそく着手してもらいたいとの考えを明らかにした。

「ヌーヴィルはずっとチームにとって貴重な力になってきた。だから2年間の契約延長を発表できることをうれしく思うよ」とナンダンは語った。

「ティエリーとは将来についてたくさんの話し合いを行ってきた。これはモータースポーツというゲームのなかの一部ではあるが、私たちの関係の強さを示している。我々はいくつかの素晴らしい思い出だけでなく、いくつかの困難な時期があったが、全体的に我々は一緒にプラスの成長曲線をともにしてきた。いま、我々はティエリー、ヘイデン、ダニとのドライバーラインアップを完成させることができた。2016年の残りのシーズンでの競争を目指すことできるとともに、2017年のチャレンジャーであるニューマシンの開発に集中することができるよ」