WRC2021/09/18

ヒュンダイ、フィンランド後に来季態勢を発表へ

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、来月のラリー・フィンランドを終えた時点で2022年の世界ラリー選手権のドライバーズ・ラインアップを確定する模様だ。

 ヒュンダイは来季にむけてドライバーズマーケットで最初に動いたチームだった。チームは5月にティエリー・ヌーヴィルとオイット・タナクとの契約を延長したが、しかし、それ以来、3台目のマシンを誰がドライブするのかという情報は限られている。

 現在、クレイグ・ブリーンとダニ・ソルドがヒュンダイの3台目のワークスマシンをシェアしてドライブしているが、ブリーンはMスポーツに移籍する可能性が高いと言われており、ソルドはヒュンダイ・ジュニアドライバーのオリヴァー・ソルベルグと来季はマシンをシェアすることになるとの見方が有力視されている。

 ヒュンダイ・モータースポーツのチーム代表を務めるアンドレア・アダモは、来年のヒュンダイi20 N Rally1のドライバーを誰にするかという質問に対して、ラリー・フィンランド後に最終決定を予定しているとしながらも、いくつかの検討すべき課題があることを示唆している。

「我々には2人のトップドライバー(ヌーヴィルとタナク)がいる。幸運にも彼らは我々のチームにいて、幸運にも懸命に働き、幸運にも我々のギャップをカバーしてくれているが、それに対して私は十分に感謝しきれていないと思っている」とアダモは語った。

「(もう1台のマシンについては)多くの考えや疑問があるので、フィンランドの後でどうするかを決めることになると思う」

 また、ヒュンダイは3台目のマシンをシェアする方針を維持するのか、それともフルタイムでシートを託すのか、という質問に対して、アダモは、Rally1のハイブリッドカーの複雑な性質によって、チームは後者を選ぶ方向に向かうかもしれないと答えた。

「正直なところ、来年のマシンは現在のものとは違うものになると理解しているので、実際にどうすべきかはわからない。それが時間がかかっている理由だ」

「また、ハイブリッドはそのマネージメント方法など、戦略的にも非常に複雑になってくる。そのため、最初のレグでの出走順が、マシンの知識に関してそれほど大きなアドバンテージになるかどうかはわからない」

「グリップ力が増す可能性があっても、マシンの使い方に慣れていなかったり、トリックを知らなかったり、扱いが下手だったりすると、チャンスを失ってしまう。また、今季は何らかの理由で出走順があまり役に立っていないようなので、詳しく検討しなければならないと思う」