WRC2018/01/25

ヒュンダイ、モンテのシェイクダウンで1-2

(c)Hyundai

(c)Toyota

 2018年WRC世界ラリー選手権開幕戦ラリー・モンテカルロのシェイクダウンが行われ、ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルが2分00.2秒のトップタイムをマーク、チームメイトのダニエル・ソルドが0.1秒差で続くことになり、ヒュンダイi20クーペWRCが1-2を占めることになった。また、トヨタGAZOOレーシングからのデビュー戦となるオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がトップから0.5秒差の3番手タイムで幸先のいいスタートを迎えている。

 ラリー・モンテカルロのシェイクダウンはギャップ近郊にもうけられた3.35kmのラ・ガルデのステージで夕方16時からスタート、路面はほぼドライとなったものの、ラリーカーの走行によって路肩から泥がかきだされたために1回目の走行でのタイムがシェイクダウンの上位を占めることになった。1回目の走行でヌーヴィルが奪った2分00.2秒、チームメイトのソルドが0.1秒差で続いたタイムはけっきょく最後まで破られることなかった。

「セットアップがいいフィーリングだった。イベント前テストがうまくいったので、僕らはいいセットアップを見つけることができた。 マシンも昨年とよく似ているので、だいたい同じフィーリングのはずだよ」とヌーヴィルは語った。

「自信はあるよ。みんなが新しいシーズンに興奮している。本当に楽しみにしているよ。それは大きなチャレンジになるだろうが、それも楽しみだね」

 シェイクダウンの3番手タイムを奪ったのは、トヨタのタナクだ。彼はソルドに続いて2番手でコースイン、1回目の走行では0.6秒遅れの2分00.8秒のタイムだったが、2回目の走行ではヌーヴィルさえ上回る2分00.7秒を叩き出している。

「いまのところヤリスのセットアップに文句を言うのを苦しんでいるところだよ。これはいい兆候だね」とタナクは語った。「もちろん限界がどこであるかを知るためには、まだまだ学ぶべきことがたくさんあるはずだ」

 多くのドライバーが走行のためにタイムを落としたにもかかわらず、クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)は3回目の走行まででいずれもタイムアップした数少ないドライバーの一人となった。彼は1回目の走行ではヌーヴィルから1.7秒もの遅れを喫したが、3回目の走行では反対にヌーヴィルを1.5秒引き離す2分00.9秒を奪い、タナクに続いて4番手タイムでシェイクダウンを終えることになった。

 5番手にはアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)が0.8秒遅れで続き、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)もペースをじょじょにアップして4回目の走行で2分01.5秒を奪ったものの6番手にとどまっている。

 昨年のモンテカルロを制したセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)は2回目の走行において2分01.6秒のタイムを奪って7番手につけることになった。

 また、ブライアン・ブフィエは、レッキのアクシデントでコドライバーが鎖骨を負傷したため、急遽、コドライバーをクサビエ・パンセリにスイッチして挑み、11番手のタイムとなっている。

■シェイクダウンタイム(P1ドライバー)
1. ティエリー・ヌーヴィル 2分00.2秒
2. ダニエル・ソルド2分00.3秒
3. オット・タナク 2分00.7秒
4. クリス・ミーク 2分38.4秒
5. アンドレアス・ミケルセン 2分01.0秒
6. ヤリ-マティ・ラトバラ 2分01.5秒
7. セバスチャン・オジエ 2分01.6秒
8. エルフィン・エヴァンス 2分02.1秒
9. クレイグ・ブリーン 2分02.9秒
− エサペッカ・ラッピ 2分02.9秒
11. ブライアン・ブフィエ 2分06.3秒