WRC2016/12/01

ヒュンダイ、新しい i20クーペWRCを発表

(c)Hyundai

　ヒュンダイ・モータースポーツは、イタリア・モンツァにおいて 2017年の世界ラリー選手権に投入するヒュンダイi20クーペWRCを初公開した。

　ヒュンダイにとってi20クーペWRCは、2014年に WRCに復帰以来、3台目のマシンとなる。2017年の新しいテクニカルレギュレーションによってエンジンパワーはこれまでの300馬力から380馬力に高められており、新しいクーペボディをベースとしたその外観は、巨大なリヤウィングとともにフロントのバンパーも強力なダウンフォースを得るために2枚のカナードを備えた迫力のフォルムとなっている。

　チームは4月からニューマシンのテストを開始、これまでに6000kmの走行テストを行ってきており、ヒュンダイ・モータースポーツ代表のミシェル・ナンダンは、新しいシーズンにおいてマニュファクチャラー選手権のタイトルを争うにふさわしいマシンが完成したと自信をみせた。

「世界ラリー選手権は、新しいレギュレーションによって、いま新しい時代を迎えようとしています。我々はこの技術的な新しいチャレンジにずっと情熱をもって取り組んできた。私たちが過去3年間に学んだ経験のすべてを実践する絶好の機会です。すべてのチームがゼロからスタートしているので、私たちは平等な立場にあります。 2016年のシーズンを2位を終え、新しいシーズンこそマニュファクチャラー選手権のタイトルのために戦いたいと思っている。ヒュンダイi20クーペWRCならそれが出来ると私は確信しています」

　ティエリー・ヌーヴィル、ヘイデン・パッドン、ダニエル・ソルドの3人のドライバーは来季の全戦に新しいi20クーペ WRCで出場することになり、新チームの名前は、ヒュンダイ・シエル・モービス・ワールドラリーチームとなる。